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2017/03/29 | ビジネス | 437view

IT技術者のポテンシャルをポテンシャルで終わらせないために

こんにちは、株式会社ampの松崎です。
もうすぐお花見のシーズン、お花見、楽しいですよね。
会社行事としてお花見をする場合、場所取りの任務を部下に命じたりするケースは今もあるのでしょうか。
もしあるのであれば、「君のお陰でみんな楽しめたよ」と心を込めて感謝の言葉をかけると、やってよかったと思ってくれるのではないかと思います。敬意に上下関係はないですから。

技術者派遣という業態のビジネス

さて、今日は 「IT技術者のポテンシャルをポテンシャルで終わらせないために」というテーマで記事を書いてみたいと思います。
私は長年IT業界で仕事をしてきて、「IT技術者のポテンシャルがポテンシャルで終わってしまった」残念なケースを多数見てきました。
このような残念なケースが発生しがちな場面の一つに「 技術者派遣 」という業態でIT技術者が働く場面が挙げられると考えています。

技術者派遣では、人材が必要とされた場合に、人材派遣の資格を有する企業が求められた人材を派遣し、派遣されたIT技術者のアウトプットがサービスレベルとなります。
人材提供を求められ、それに応じるというビジネス形態自体は否定しませんし、双方にメリットもありますが、提供するサービスも提供を受ける側も人間であるという性質上、様々な問題が発生します。その問題の一つとして 「IT技術者のポテンシャルがポテンシャルで終わってしまう」問題が存在すると考えます。

「あの人、使えねー」

技術者が派遣された現場において 「あの人、使えねー」 という言葉が飛び回ることがあります。
この「 使えねー 」はサービス受給者の正直な声だと思います。ただ、この言葉は派遣されたIT技術者に向けられるべきではなく、サービスを提供している企業に向けられるべきだと私は考えています。
個々人の取り組みの姿勢や能力に問題がある場合より、サービス提供企業の姿勢が原因であることがほとんどだと考えるからです。

例えば、発注から受注までの間に複数会社が入っていて、サービスを受ける側が支払っている金額とIT技術者の能力に対して設定されている金額に大きな隔たりがある場合が多々あり、これが 「 使えねー 」という声になることがよくあります。
また、必要とされている能力を満たしていないのに、企業が能力を誇張して提案し、受け入れられて実際に業務を開始して、それが顕在化するというケースもあると思います。

IT技術者個人にこびり付いてしまう「クレーム」

発注から受注までの間に複数会社が入っているケースでは、責任の所在がはっきりせず、お客様の「クレーム」に対して適切な対応ができずに、結果として「クレーム」は「対応している人」に向けられがちです。人がサービスそのものであり、その人のポテンシャル(可能性)が発揮されて初めてサービスとして成立するのに、ポテンシャルがポテンシャルのまま、取り残されて「クレーム」がそのIT技術者にこびりついてしまいます。
このような事態に陥ると 「IT技術者のポテンシャルがポテンシャル」で終わってしまい、力を発揮できず 「クレーム」がこびり付いたIT技術者は自身の価値を見失ってモチベーションを低下させるという、良くない結果をもたらします。

利益って何?

このようなことが多々あるにも関わらず、適切な対応が出来ていない企業が多いのではないか?と私は考えています。
お客様が満足していなくても、途中解約がなければ金銭的利益はなくならないため、そもそも問題と思っていない企業が多いのかも知れません。
エンドユーザーの満足が得られず、IT技術者のモチベーションが低下するような状況で生まれる金銭的な利益を「利益」と呼べるのか、私は甚だ疑問です。

IT技術者のポテンシャルをポテンシャルで終わらせないために

金銭的な利益が生めないと、営利団体である企業はその体をなしているとは言えません。
しかしながら、金銭的利益だけを追求し、お客様の満足とスタッフのやりがいを犠牲にした代償は企業の負の遺産となり、そのうちに金銭的な利益も損なうでしょう。

このような事態を避けるためには、 技術者派遣提案のシーンで

・金銭的な利益以外にその案件が会社やエンジニアにもたらすメリットがあるか確認する
・エンドユーザーの声がダイレクトに伝わらない案件は受注しない
・責任をエンジニアのみに押し付けない

ことが大事だと考えています。
また、我々のような小さなシステム開発会社は、 確実に利益を生む技術者派遣という業態のビジネスに依存しがちです。
前述の課題をクリアしながら派遣ビジネスを極めるという道もありますが、私は「 IT技術者のポテンシャルをポテンシャルで終わらせないため」には、小さな会社であっても、システム開発会社は、お客様のシステムニーズに対して、提案から運用まで対応できるように努力すべきであると考えています。

次回以降は、小さなシステム開発会社が提案から運用まで対応するための取り組みについて触れていきたいと思います。

松崎紀之

投稿者:松崎紀之

株式会社amp代表の松崎です。
当社は2011年にクラウド時代到来を見据えて「高スペックで適正価格のインターネットインフラ」を用いて、インターネットを利用してビジネスを展開するお客様をターゲットに「高品質で機能性に優れた合理的なシステム」を適正価格でご提供することを目指して設立しました。
前職はSIerへの役務提供がメインのIT会社の技術部門担当役員をやっておりました。その業態においては、「お客様に良いものを提供することだけに専念したい」というエンジニアの声を耳にする事が多く、自身もエンジニアである私は「役務提供も現状においては非常に重要な役割だが、クラウド普及とともに、コンパクトな開発会社が直接エンドユーザ向けにシステム開発するほうが合理的な時代が来るはず」という信念のもと、ampを設立しました。
7期目を迎えてスタッフも増え、その頃描いた理想に少し近づいたと感じております。
ぜひ当社の開発サービスをご活用ください。