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2017/03/18 | ビジネス | 207view

CIOの薦め

CIOという言葉はお聞きになったことがあると思います。
Chief Information Officerとも、Chief Intelligence Officerとも言われていますが、日本では、おおむね情報システム部門(今風にはIT部門といわれます)の部門長のことだと思われています。この認識は、正しいけれど正しくはありません。
CIOという言葉は、そもそも、アメリカの会社用語から日本に来た言葉です。そして、アメリカの会社用語は、しばしば、軍隊用語から拝借されているのです。管理職を意味するOfficerも、もともと、屋根のついたOfficeに居る人 という意味の将校士官から来た言葉です。
  【アメリカ軍の参謀組織】       【アメリカの会社執行組織】
    将軍                CEO 最高経営責任者
    S1 人事              HR  人事担当 
    S2 情報              CIO 情報担当責任者
    S3 作戦・訓練           COO 執行責任者
    S4 兵站              CIO 最高財務責任者
そして、アメリカ軍にも情報担当士官という職種が存在します。S2(Staff 2)と言われる呼称を持つのが、情報担当士官です。
この情報担当士官の仕事は、敵や味方の動静を収集分析して、情報として指揮官に提供して、正しい作戦立案を補佐することにあります。
情報が勝敗の行方を左右する大切なものであると認識されているのです。情報を重視する米軍のあり様が良くわかりますね。
 さて、会社にあって、情報担当の管理職の職務とは、ただ情報システム部門のスタッフを管理するだけが責務ではないのです。
会社の事業と言う名の戦闘を、情報の力で勝利に導くことこそが、CIOの責務です。
確かに、CIOは情報システム部門の長であることが多いので、その点では日本の認識は正しいのですが、「事業の行方を左右する情報を正しく管理しているか?」という意味では、必ずしもそうなっていないのが、日本の実情です。
コンピュータシステムは管理しているつもりでも、事業運営に役に立つ情報を管理しているという視点に欠けている場合が多いのです。
CIOのあるべき姿を考える時に、最初に考慮しなくてはいけないのが、「会社に必要なITシステムとは何か?」という観点です。
 ① 導入の目的: ITシステムは、なぜ、必要なのか? 
 ② 競争優位性: ITによって、競合他社に対する優位性は得られるか?
 ③ 投資効果 : ITシステムは、何によって評価されるべきか?
 それぞれは、どれもとても大切な命題です。①と②を正しく設定し、③を最大値にすることが、CIOの仕事です。
つまり、この命題そのものがIT戦略であり、この命題を追及することが、CIOに期待される役割なのです。
ITシステムとは、会社に必要な情報を扱う為のインフラです。軍隊であれば、勝ための情報を扱う為の仕組みです。この情報は、もちろん、勝つために役立つ情報でなければなりません。軍隊における情報の価値とは、それによって、どれだけの戦果(つまり、どれだけ的に損害を与えられるのか)を得られるのかで評価されるべきものです。
会社であれば、「どれだけの収益を生み出しているのか」ということこそが、情報の評価基準であるべきものです。
 そんな事当たり前じゃないかと、おっしゃるかもしれません。しかし、私の30年に及ぶITにかかわってきた経験の中には、この命題を忘れた「役に立たないシステム」を数多く見てまいりました。役にたたないどころか、過剰投資により収益を圧迫し、かえって会社を傾かせる結果になった事例もあります。
その多くは、技術優先であったり、ITシステムを導入すること自体が目的だったり・・・・。押しなべて、投資効果をよく見定めていなかったことに帰着するのです。つまり、IT戦略を作らずに意思決定をしてしまったことが敗因だったと言えます。
 投資の意思決定をする前に、まずは、IT戦略を策定して、本当に役に立つITシステムを手に入れることが大切です。
当社は、CIOの役割としてのIT戦略策定のお手伝いをいたします。
 策定をお手伝いする上での着目ポイントは、「徹底した無駄の排除」です。
 ①過剰な目的:本当にIT化にする必要はあるのか?
        仕事のやり方の変更で実現できるのではないか?
 ②過剰な開発費:目的に見合った最低限の開発費になっているのか?
 ③過剰なセキュリティ:内部統制や個人情報保護の観点から過剰な機能がついていないのか?
当社のコンサルは、無駄が嫌いなのです。徹底した無駄の排除で、最大の投資効果を生むことが、IT投資に成功するポイントです。

松本眞

投稿者:松本眞

~ソフトウェア開発における国際分業~私たちが目指す目標です。
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