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2016/11/22 | デザイン | 295view

クライアントとデザイナーが共創する、ロゴデザインのフローのご紹介

TRIAND Inc.は「ロゴからサービス・ユーザー体験までを考えるデザイン会社」として、ロゴをはじめとしたグラフィックデザイン、ウェブやアプリなどのUI、UXデザインを制作しています。
弊社はデザイン制作の全行程でデザイナーが係ることで、コミュニケーションを視覚化し関係者の合意形成を大切にしています。今回は弊社が制作したロゴ制作のフロー【東京医療学院大学 様 大学設置時のロゴ/VI制作】をご紹介します。

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東京医療学院大学のご紹介:
2011年に多摩ニュータウンに設置された大学。「人に優しく、社会に貢献できる人材の育成」を建学の精神、「仁愛・知識・技術」を教育理念として、保健医療学部リハビリテーション学科に理学療法学・作業療法学の2専攻を設置されています。トライアンドでは設置時のロゴデザインVI制作をご一緒させていただきました。
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ヒアリング〜アイデア発散フェーズ


ロゴ制作の出発点において大切なのは想いです。どんな大学を設置しようとしているのか、何を大切にしているのかと、将来どこへ向かおうとしているのかといった内容です。理事長・設置担当職員・先生・アドバイザーの大学教授の方など、関係者から数時間かけてヒアリングしていきました。

【手書きアイデアスケッチー言葉、カタチを手書きで展開】
まず最初の段階として、ヒアリングから得たことをアウトプットしていきます。ここでは内部デザイナーも複数人かかわるため、付箋と模造紙を用いました。ヒアリングで大切だと感じられたキーワード、関連するモチーフ、どんな大学になるか、学生像などなど、まずはアイデアを発散させます。

アウトプットされた付箋をグループ分けしまとめたものを元に、最初のロゴデザイン案として、ここではデザイナーの直感や自由な発想で、手書き(※ものによりPCを用いたスケッチ)のロゴデザイン画に起こします。(※最初から全て手書き・PCツールに限定しないのは、それぞれ再現しやすい造形に一長一短あるため、どちらからのアプローチも残すためです)

【クライアントと方向性を共有・検討・検証】
ロゴで示したいこと、大学のありかた、込めたい想いなどのヒントがつまったラフなスケッチを元に、関係者と再び打ち合わせます。弊社では「完成したもの」のみを見せるのでなく、プロセス(今回であれば模造紙)や手書きアイデアなどの時点から、デザイナーの意、ロゴに込める想い、着眼点、モチーフなども、デザイナーから説明をし、それをもとに議論し方向性をまず数案程度しぼります。この手法では、ビジュアルを元にしたコミュニケーションで複数関係者での意識や意図することをすり合わせ、合意を形成するのに有利です。


アイデアのブラッシュアップフェーズ

次に、しぼった手書きスケッチを元に今度はイラストレータ、フォトショップなどのデジタルな道具を使って再展開(数案を元にした同コンセプトの別形状のデザインなどを探ります)。

検討する議論の中からも新しい気付きを得ていることが多く、ここで加わる新しいデザイン案も多くあります。ここでまた数十案程度になった案を持ち、打ち合わせにて関係者の想いとあわせ方向性を検討し絞ります。

こうして、デザインの展開と、関係者との議論、案の集約を何度か繰り返したのちしぼられた数案に対して運用時のイメージチェック(駅に展開された場合の画像合成や、冊子や名刺、封筒に配置)を検証し、ネガティブチェック(他に類似したカタチがしていないか、正位置以外の角度で不都合ある見え方がしないかなど)、商標調査をかけるなどしてデザイン案を絞ります。 ここでもクライアントと状況を共有し対話しながら取捨の選択をしていきました。

フィニッシュワーク フェーズ


こうして最後の1案に制作と議論を通し着地させていきます。今回のロゴマークでは、運営母体である学校法人常陽学園の創立者、平川荘作の"あん摩ほど人に優しい治療法はない"との信念を汲むものとして、あん摩の手を人にあてる様子を図案化したシンボルマークに決まりました。色については「人に優しく、社会に貢献できる人材の育成」という建学の精神から、あたたかな心をもった学生人材を想起するようなオレンジ色と決まりました。

フィニッシュワークでは、微細な形状の調整をしていくことをフィニッシュワークと呼んでいます。例えば0.02mmぐらいのピッチで線幅を検証したりするなどし、デザインを調整していきます。微妙な調整ですがBefore/Afterを比べるとぱっと見た印象の強さに随分違いがでます。最後にロゴの配置ルールなど利用規定を定めるロゴガイドラインを作り、あわせて名刺・封筒・学生証などのVI展開をし、仕上げていくことで本デザイン制作の着地点としました。

これからロゴ・CI発注を検討中の方も、ロゴ制作に携わっているデザイナーの方へも参考になれば幸いです。このほかの実績については、弊社ウェブサイト http://triand.jp/ でご紹介しています。このほか、名刺・封筒・会社案内・ウェブサイト、アプリのUIやUX、ワークショップなどを中心としたデザインを行っております。