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2016.08.29 | tieup

今の時代に提案する「お札の祀り方」




現代風の「神棚」を創る

商売繁盛、安全祈願など、神社へのお参りで手に入れたお札をどこに祀るのか困ったことはないだろうか。特に、一人暮らしや昨今の住宅事情などで神棚がない住宅やオフィスも多い。デザイン会社を経営するミトンデザインの岡氏もまた、一人暮らしをしているスタッフから「お札をどこに祀ればよいか」という相談を受けたところからインスピレーションを感じて新しいプロダクトをつくり、流通展開した。

岡氏「スタッフから相談を受けた時、売っているお店が分からないことや、ネットで調べても高級な物はあるけれどお手頃でインテリアに合う神棚は意外に無いことに気づきました。その後の雑談の中で、自分たちでデザインしたら良いのではないか“インテリアショップで気軽に買える神棚”の案が出てきて、すごいことを発見した気分になり盛り上がりました。何故かスイッチが入り、本気で商品化をイメージしてデザインしてみたのですが、プロダクトデザイン自体は初めてだったので試行錯誤の連続で、素材から神社の建築や神棚のことまで色々と勉強しました」

岡氏はデザイン会社らしく「商品コンセプト」「購入者ターゲット」「販売シーン」の3つの軸をしっかり決めて商品化した。

【商品コンセプト】
1.実際に商品化出来るものとして考える。
2.現在のインテリアに溶け込むお洒落な神棚。
3.一人暮らしの人や釘など打てない賃貸でも使えるもの。
4.日常のインテリアアイテムとして若い女性やファミリーでも購入できる価格。
5.神棚としてきちんとしていること。 
6.デザインを評価してもらえるもの、ミトンデザインのデザイン力の発信になるもの。

【購入者ターゲット】
・神社に行き、お祭りも好きだけれど神棚を持っていない人 
・お札が家にあり神棚を起きたいけれどインテリアに合わないと悩んでいる人
・パワースポットやご利益に興味がある独身女性
・若い夫婦や若いファミリー層
・マンションなどに住んでいる高齢者の方
など幅広く。

【販売(流通)シーン】
 従来のホームセンターや仏具屋ではなく、今まで神棚など販売したことないようなインテリアショップやライフスタイルショップなどの衣食住のボーダーレスなショップ。「デザイン寝具という新しい売り場」で新しいジャンルを創り出す。


販売シーンの発想転換でヒットさせた

プロダクトが完成し、営業活動として先に述べている仏具メーカーや神社などへアプローチ。しかし、いずれからも良い返事はなく息詰まる。そこで岡氏は発想の転換を図った。

岡氏「どこも商品化してくれないなら、もう自分たちで新しい自社プロダクトとしてつくって、売って行こうと考えました。それで、まずはできるだけ多くの人の目に触れる機会を持つことが大切だと考え、東京ビックサイトで開催されるギフトショーへ出展しました。50枚以上の名刺交換をさせていただき、効果は大きかったと思います。中でも東京インテリアさんのネット販売部門から販売したいというオファーを頂き、ネット販売に至っています。実店舗ではセンプレデザインさんと名古屋のビックジョイさんでの販売が開始されました」




編集部の視点
戦略的広報の役割

「OFUDAZA」と名付けられた神棚は、1台あたり12,960円(税込み)で購入が可能。平成12年の販売開始以来、順調に売上台数を伸ばし、直近3年では年間400台以上を売り上げる実績が出ている。主業務とは別で起こした行動は戦略的広報の役割として成長し、「デザイン会社」として、ブランディングを確立できた一つの例である。


株式会社ミトンデザイン