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2016.10.31 | tieup

岡倉天心のように茶を愉しむ 「茶道をどうクリエイティブする?」



「変化こそ唯一の永遠である」と茶道から学ぶ
1906年(明治39年)、岡倉天心によって「茶の本」が英語で出版された。英語版では「THE BOOK OF TEA」という題名で、日本の茶道を「Tea Ceremony」として欧米を中心に一般化させた。天心は、それまでの茶道の流派固守や道統を伝えることではなく、新しい価値を様々な視点から見出し一つの優れた文化として海外へ認知させた。
天心は著書の中で数々の名言を残しているが、例えば「絵に良い絵と悪い絵があるように茶にも良い茶と悪い茶があるのだ。しかし、完璧な茶をたてる唯一これだけというやりかたがあるわけではない」、「歴史の中に未来の秘密がある。我々は、我々の歴史の中に、我々の未来の秘密が横たわっているということを本能的に知る。変化こそ唯一の永遠である」など、恐らくどの時代であってもその時代に合った捉え方が出来るであろう言葉ばかりだ。
人々の趣味趣向は時代とともに変化し、嗜好もまた緩やかに変化してきた。そのような中で、茶の愉しみ方もまた変化して当然であるといえる。
今回は、日本の伝統を象徴する茶道の世界を現代のニーズに合わせてクリエイティブするデザイナーのアンドエー井谷氏へ話を聞いた。


ユーザー視点のデザインが大切である
昔から茶道で使われている茶器にちょっとしたデザインを加えたことで新しい顔に生まれ変わった。どういったきっかけや背景があって今回のビジュアルになったのか。
井谷氏「茶道の伝統を重んじながらも現代にマッチした商品を展開したいという相談を頂きました。特に女性の方の茶道入門が主な目的になります。現在、茶道ツールには新鮮なものが少なく依頼者である茶人の梅原宗直氏が、“ユーザーがもっと欲しいと思える商品があれば”という思いがありました」



「和モダン」へ変化させたクリエイティブ
若い女性をターゲットとする中で、具体的にどのようにクリエイティブへ反映したのか。
井谷氏「茶筅(ちゃせん)、茶杓(ちゃしゃく)は日本の伝統工芸の職人技と素材感を活かしながら、ポイントに女性らしい優しいパステルカラーを差すデザインにし(※1)、パッケージは番号と色で商品の違いをわかりやすく表現しました(※2)。入門者でも覚えやすいものになっていると思います。また、ギフト商材としても検討しています」



体験でファンを増やす
また、実際に茶道を体験出来る茶室を用意することで、ライフスタイルへ茶道を取り入れるイメージがつきやすくなる。いわゆる日本家屋にある茶室ではない新しい発想で茶の愉しみ方が提供されることになった。
井谷氏「鍛冶職人が製作した鉄の茶室を使い、これまでに無い場所、砂浜(※3)や自然環境、街中、イベント会場等あらゆる場所でお茶の体験が可能となりました。この新しい試みにより、特に若い世代が日本文化である茶道に興味を持ってくれるきっかけとなった事を嬉しく思っております」



■ 商品はネットショップでも取り扱いがあります
  http://washinan-shop.com
■ お問い合わせTEL:080-6224-2453
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編集部の視点
日本の昔ながらの「侘び寂び」文化に、現代の「かわいい」文化を組み合わせることで、若い女性達が興味を持ち体験し日本文化の良さを知る。情報が溢れ、情報に翻弄されがちな現代人が、無駄を削り静寂と緊張感の中で大切なコトに気づくきっかけの一つが「クリエイティブ」であることを教えてくれた一例。



■株式会社アンドエー