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2017.04.14 | 柚希礼音のリーダーシップと処世術 元宝塚男役トップスターの美しき疾走力

「チェンジする力」で 未来を切り拓く

BTL TOKYO編集長 兼 アーキテクト/倉本 麻衣


From the Editor in Chief

今号発行の3月は、決算時期の企業も多く4月には入社式、異動、昇進など環境がチェンジするタイミング。これから自分を取り巻く環境が、どう変化していくのかと考えるビジネスパーソンも少なくはないだろう。
今回取材した柚希礼音は「チェンジする力」を持って自身の未来を切り拓こうとしている女性。宝塚歌劇団星組の男役トップスターになったことも、それは「ゴール」ではなく「スタート」と強く言い切る。更に「ライバルは常に自分である」としている。つまり自ら目標や課題を見つけ、変わろうと努力しない限りは取り巻く環境は変わらないということを、身をもって証明してくれている一つの例である。そして、その行動を「当たり前」とすることが大切である。

ビジネスの世界における「ゲームチェンジャー(Game Changer)」はこれまで当たり前だった状況を新しい価値観や先見性により覆す可能性を持った存在で、次世代の基準となりえる。「イノベーション」において追求する際にゲームチェンジャーの概念に注目が集まる。ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶ経営書でも選ばれた『ゲーム・チェンジャーの競争戦略』から引用すると、①プロセス改革型(既存のバリューチェーンを見直す)②秩序破壊型(既存の儲けの仕組みを無力化する)③市場創造型(顧客が気付いていない価値を具現化する)④ビジネス創出型(想像力と創造力を発揮する)のように、サービスと儲けに着目した4つの型に分類されている。

例えば、つい先日発売された任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」は、まさに「ビジネス創造型」ではないだろうか。ゲームをするシーンが最大化されたゲーム機は、想像力と創造力が発揮されたプロダクトになる。あくまでもBTLとしての想像であるが、もしSwitchの本体をスマートフォンとして作ったらどうなるだろうか。それは以前スマートフォン向け無料アプリが、既存のゲーム会社で扱うゲームソフトを無力化したように、今度は既存のスマートフォン市場への無力化が講じられる秩序破壊型のゲームチェンジャーとなりうるだろう。目が離せない市場である。

この数年の間に、急速にインターネットは普及し、また固定電話から個人所有で持ち歩けるスマートフォンへチェンジされたことでビジネスのあり方も生活も様変わりした。2、30年前にここまでデジタル化されることをどれほどの人が想像できていただろうか。

昨年よりも増して「イノベーション」という言葉があちこちで言われるようになった今、またイノベーションの起こし方の事例が出てきている現状を見ると、自らの動きを変えたいと考えているビジネスパーソン、それはイコールでゲームチェンジャーであり、大きく変化していく新たな時代に入ったと言える。これからは、デジタル化の波に飲まれている場合ではなく、チェンジすることは当たり前のこととして、デジタル化のその先に待ち受ける未来へ挑戦することが大切だろう。





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柚希礼音

柚希礼音

1999年初舞台。2009年宝塚歌劇団星組トップスターとなり、6年に渡りトップを務めた。主な主演舞台に『ロミオとジュリエット』『オーシャンズ11』『太陽王~ル・ロワ・ソレイユ~』『眠らない男・ナポレオン-愛と栄光の涯てに-』などがある。2010年には第65回文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞、2012年には第37回菊田一夫演劇賞大賞を受賞。2014年には日本武道館での単独コンサートも行うなど、宝塚歌劇100周年を支えるトップスターとして活躍。2015年5月同劇団を退団。退団後すぐに渡米し、世界のミュージカルスターとの共演で話題になったミュージカル『プリンス・オブ・ブロードウェイ』、そして秋には退団後初の主演ミュージカル『バイオハザード-ヴォイス・オブ・ガイア-』、2017年1月には舞台『お気に召すまま』、2017年夏にはミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』が控えている。


西川裕泰

西川裕泰

株式会社NKB 広告事業本部 企画/プランナー
2007年〜2010年:大学卒業後、紙媒体を中心とした広告代理店で営業職に就く。2010年〜2011年:夢だったウエディングプランナーを経験。2011年〜2014年:レシピブログでは、WEB媒体スキルを身につけ、また自社媒体のマーケティング営業で経験を踏む。2014年〜:ぐるなびの案件を中心にイベント企画運営、プロモーション提案・クリエイティブ、「食」を通じた地方創生活動等に従事。



倉田 愛子

倉田 愛子

株式会社SABON Japan クリエイティブ&PRマネージャー
2002年〜2007年:日本大学芸術学部卒業後、音楽活動の傍ら、非正規雇用にてエンタテイメントプロダクションでダンサー&シンガーなどのオーディションやマネジメントに従事。2004年〜2007年:企業マーケティングに興味を持ち、BMWのマーケティングショールームやイベントなどでのお客様対応の仕事を掛け持つ。2006年〜:SABON Japan立ち上げから参画し、PR、クリエイティブなどの分野で主にブランド関連の新規企画を立ち上げてきた。