SHARE

2015.07.15 | イマ時クリエイティブは 脳科学で創る!

2020年オリンピックに向けて考えるべきクリエイティブ力とは?

日本を訪れる外国人に合うモノをどう作る必要があるのか?

2020年のオリンピックに向けて、様々な企業や組織で外国人誘致のために、施策を考えているところがある中で、どんな方向性が外国人を向かえるのに良いのか?「合わせる必要は全くありませんよ。それに関して言えば“ギャップセオリー”を上手く使えば良いだけですよ。」さて、“ギャップセオリー”とは何なのか。「例えばですが、月に旅行に行くとしますよね。月にある全く違う文化に触れた時、すごく驚きますよね。そこで生まれる違い、所謂ギャップは脳に良い刺激を与え、記憶に残りやすくなります。」つまり、外国人に合わせ、想定内のモノを与えても脳には何の刺激も与えられないので、ギャップを与えるために敢えて期待を裏切る必要がありそうだ。「また、記憶に残すためには、モノを与えるだけではなく感情が伴う経験をさせる事そして、どんな良い経験をそこで出来たのが、脳にとって重要になってきます。日本食で例を作るなら、日本食を食べた時の周りの状況がどんな感じだったのか、その日本食をどのように食べ、食べた時にどういった感情を抱いたのかなど、そういった経験が大事になります。」それでは、海外では経験できない事を体験させる為に、日本人らしいモノを提供し、普段、経験出来ないギャップを与えることが大事なのか。と言われればそうでもないそうだ。


日本らしいモノ提供するのにも注意が必要?!

「日本を訪れているので、日本でしか出来ないことを経験させるのは大事になってきますが、注意点が1つあります。それは、固定化した日本のイメージに即してしまう事です。それでは、かえって逆効果になりかねません。」

日本のイメージに沿った、やり方で経験させるだけでは、期待を裏切ることが出来ないので、ギャップを与えることが難しくなるようだ。「日本人のイメージを壊さないと、“ギャップセオリー”にそぐわないので外国人が持つ日本のイメージを壊す必要があります。ですが、悪い意味でそのイメージを壊すと日本のイメージを崩しかねないので、やはり良い意味でギャップを与え外国人の脳に刺激を与えることが大事になってきます。」


澤口 俊之

澤口 俊之

1982年北海道大学理学部生物学科卒業/1988年米国エール大学医学部神経生物学科ポストドクとして赴任/1991年京都大学霊長類助手研究所助手/1991年北海道大学医学研究科教授/2006年人間性脳科学研究所所長就任/2012年武蔵野学院大学教授兼任/2013年同大学院教授兼任
専門は神経科学、認知神経科学、霊長類学。理学博士。近年は乳幼児から高齢者の幅広い年齢層の脳の育成を目指す新学問分野「脳育成学」を創設・発展させている。著書に「幼児教育と脳」「わがままな脳」「学力と社会力を伸ばす脳教育」「夢をかなえる脳」「やる気脳を育てる」など多数。最近の著書に「脳を鍛えれば仕事はうまくいく」「モテたい脳、モテない脳」がある。フジテレビ「ホンマでっか!?TV」、NHK「突撃!アッとホーム」等、TV番組にも出演。