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2016.03.25 | 表現力

#02_デジタルアーティスト対談 「光」へのリスペクトが表現力

2D digital artist × 3D digital artist

3DCGの世界で活躍する3Dデジタルアーティスト・濵村氏を交えて、更なる世界観について探る。

右:2Dデジタルアーティスト・岩沢氏/左:3Dデジタルアーティスト・濵村氏


3DCGでリアルに見える世界観とは

濵村氏は、車をメインにフルCG制作を手掛ける。CGと言われなければ、本物の車を写真で撮影したかのようなリアリティのある仕上がりになっている。リアルに仕上げるために濵村氏は語る。「車は、現実世界の光をCG上でどれだけ再現できるかどうかで、リアル感が変わってきますね。そこの誤差が大きいと、嘘っぽく見えちゃいます。3Dには、デジタルの進化とともにそれを扱うデジタルアーティストの観察力と描画力の掛け合わせが必要だと思います」

3Dの世界で物体を表現する手順は、「モデリング(※1)」→「アニメーション」→「ディテール」。最初のモデリングの工程で、いかに世界観を描いておけるかで、よりイメージに近い仕上がりにすることが可能となる。


街並み・車全てが、濵村氏によって描かれたフルCGのビジュアル


2Dと3Dの世界における互いのリスペクト

2Dの世界で活躍する岩沢氏から見て、濱村氏が手掛ける3Dの世界はどう見えているのか。

岩沢氏「分かりやすく言うと、2Dでは感覚的な世界の中で描くところを、3Dでは理論的な視点を持ってイメージを創り出すことができると思っています。空間を作るうえで、光の入り方など計算により制作されるので、より説得力があると感じています」では、3Dを手掛ける濵村氏から見た2Dの世界はどう見えているのだろうか?

濵村氏「2Dのデジタルアーティストこそ、光の見せ方がうまいと思いますね。3Dのなんてことない元素材に対して、感覚的にデジタルワークを施していくことで、際立ったなと思うことがあります。とてもデッサン力が問われるように思いますし、静止画だからこそ一瞬で魅せるものへ創ることが出来ることへのリスペクトがあります」話を聞いていく中で、どちらの世界も共通していることは、「観察力」「分析力」「絵画力(デッサン力)」が必要であるということだ。

(※1)仮想3次元空間上に個々の物体の形状をつくることを言う。




リアルな街並みにリアルな車、しかし人の顔や姿勢はどことなくぎこちないCGの世界


The world of CG

リアルな街にはリアルな人を入れてみたい

CG技術を用いることで、よりリアルな世界が表現できるようになったとは言え、まだリアリティが足りない部分がある。それは、「街を歩く人の顔が陳腐で、立ち方や歩き方が不自然」であることだ。何故なら、人をCG上で再現するには、誰ひとりとして同じ形態はしておらず、街や車などの物体に比べて「圧倒的な情報量」で人そのものが成り立っているからこそデータ化するには非常に時間と技術力が必要となる。そこで、より細部にまでリアル感を出すために、リアルな人を3Dの世界で表現するためのプロジェクトが立ち上がった。


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家入 レオ

家入 レオ

アーティスト。福岡出身。13歳で音楽塾ヴォイスの門を叩き、青春期ならではの叫び・葛藤を爆発させた「サブリナ」を完成させた15の時、音楽の道で生きていくことを決意。翌年単身上京。都内の高校へ通いながら、2012年2月メジャー・デビューを果たし、1stアルバム「LEO」がオリコン2週連続2位を記録。第54回日本レコード大賞最優秀新人賞など数多くの新人賞を受賞。翌1月より開催の初ワンマンツアーは全公演即日完売に。その後もCM/ドラマなど数多くのタイアップ楽曲を担当し数々のヒットシングルをリリース。年末には第55回日本レコード大賞優秀作品賞受賞。8月19日に、2度目の月9主題歌となる10thシングル「君がくれた夏」をリリース。