SHARE

2016.03.28 | 創造とは破壊することである。

#01_メイカームーブメント日本到来なるか?

創造とは破壊することである。

2016年4月1日、アジア初となる会員制オープンアクセス型DIY工房「TechShop Tokyo」が赤坂アークヒルズ3階にオープンする。 日本でのオープンイノベーションによる新たな事業の創出や、ビジネスの支援/拡大を目指しており、会員の共創によるアイデアの洗練やビジネス化を体現出来る場所の1つとして各業界から注目を集める。 「イノベーションを妨げるモノは全て破壊する」と提唱するテックショップCEOのマーク・ハッチが来日したこともあり、イノベーションの考え方とその起こし方について取材を試みた。







まずは、日本での信頼感を得る

約10数年前、3Dプリンターの登場により、金型を使わなければ出来なかったものが、低コスト且つ迅速に製作出来る時代が来た。これがいわゆるメイカームーブメントに火をつけた1つの理由である。

2006年の設立を機に、アメリカはサンホゼをはじめ、世界に10ヶ所(計画中のロスとセントルイス含め)展開するテックショップは、オバマ大統領が「モノづくり復活の象徴」として視察したことで更にブームの後押しとなった。オープンイノベーションの「プラットフォーム」を目指すテックショップは、日本における積極的パートナーとして世界初になるITベンダーの富士通と組んだ。富士通と組んだことで、資本力とブランド力による日本での信頼を得ることが出来る。では、そこから日本にメイカームーブメントが到来するには、どのような取り組みが必要となってくるのか?


ブームを起こす3つの力とは

既にテックショップとパートナー提携をしている自動車メーカーのフォードにおいては、2000名の社員がデトロイトにあるテックショップスペースを利用したことで、特許取得数が一年で50%以上増加(※1)した。

マーク氏:「メイクとは、人間にとって重要なことの1つです。この東京でメイクすること=モノを創ることのロールモデルを作ることが必要だと考えています。それには、イノベーション(技術革新)・アントレプレナーシップ(起業家精神)・クリエイティビティ(創造力)の3つの力を最大化することが大切です。21世紀に入りインターネットが一般化したことで、様々なアイデアがオープン化されシェアされるようになり、以前よりもアイデアの具現化がしやすくなったのではないかと思っています」






なぜ、個人レベルでもモノづくりの領域へ踏み込めるのか

従来であれば、メーカーや専門家によって独占されていた製造・加工の分野は、大掛かりな道具が必要でとても高価なもの。なかなか個人で所有することは難しい。テックショップでは、それら道具を個人レベルで使うことが出来る。更に3Dプリンターを始めとするデジタル加工技術の進化によって、モノの設計や制作に関わる製造ノウハウを持っていなくても様々なモノが創れるようになったことで、誰でもデザイン力を手に入れられる環境が整った。

但し、テックショップはあくまでも、モノづくりが出来る「プラットフォーム」である。それをどう使いこなすのかは、企業人であっても個人であっても本人の意志と選択に任される。

(※1)http://special.nikkeibp.co.jp/atcl/NBO /15/innovation1118



「縫製(テキスタイル)」エリアには、革製品用ミシンの他、刺繍用マシンなども設置


■ TechShop Toktoの誌面はこちらから (無料定期購読) →http://businesstimeline.jp/order_inquiry.html

Mark Hatch

Mark Hatch

テックショップ共同設立社 兼 CEO/元・アメリカ陸軍特殊部隊隊員。
2012年12月、サンフランシスコ・ビジネス・タイムズ誌より「ベイ・エリアにおける最も尊敬されるCEO」に選出された。ファスト・カンパニー誌のコラム「Who’s Next」でも、時代を動かす次のキーパーソンとして認識されている。また、テックショップ自体もEXPY賞(人々のイノベーション経験等において、抜きん出た技術や能力を発揮した先駆的企業や人物に授与される賞)に輝いた。