2016/08/13 | VRAR | 1,850 view | 

GIS(=地理情報システム)


ポケモンGOからはじまるGISの熱い夏


今年の夏は、熱いイベントが多いですね。オリンピックと高校野球で寝不足気味です。
うちのオフィスは中心から少し外れたところにあるので、多少ましなんですが、盆地の京都。打ち合わせなどで、街に出ると暑くて目が回りそう。そろそろ涼しくなってきて欲しいところです。

そういえば、「ポケモンGO」も熱かったですね。開始から3週間が経って、少し落ち着いてきたように思います。私もその日に始めましたが、あまり外出しないので、なかなかレベルが上がりませんけどw

ところで、このポケモンGO。ご存知の通り、GPSを使ったいわゆる位置ゲーにAR要素を組み合わせたスマホ向けのアプリで、グーグル関連のナイアンティック社が提供しています。
アプリをダウンロードして最初の設定が終わると、自分を中心とした平面にGISベースの広大なマップが俯瞰表示されます。
そこにポケモンが現れるんですが、カメラ画像を背景にした画面で、3Dのキャラクターが跳ねると、まるで現実世界にポケモンがいるような錯覚が。
そして、モンスターボールを投げ当てて1匹目ゲット!。晴れてあなたもポケモントレーナーの仲間入りですw
ちなみに、ポケモンをゲットする際に使うモンスターボールには限りがあって、ある程度遊ぶと調達する必要があります。
課金して購入することもできますが、ポケストップと言われるアイテム入手場所に行くと無料で入手することができるので、ポケモンを探しつつポケストップにも行くことになります。
ポケストップは実際のランドマークやモニュメントと同じ場所になっていて、ランドマークは学校や公園、郵便局、駅、スーパー、etc。モニュメントは、石碑、道標、お寺の鳥居、お地蔵さんといったところですが、結構知らずに通り過ぎていたところも多く、ついでに調べると、そのエリアの歴史的な背景が垣間見え、意外な名所発見に繋がったりと面白いです。
アプリの安定性に問題があったり、機種によって位置情報が掴みにくいといった不具合も報告されていますが、実際に遊んでみるとなかなかよくできています。
開始後もアプリの改修が行われており、運用側の意識も高そうです。
ウェアラブルなVRデバイスへの対応も考えているそうなので、グーグルグラスを掛けて街角を歩けば、ポケモンに出会えるようになるかも。しばらくは人気が続きそうです。

しかし、こうなると(かなりアクセスを持って行かれたはず…)各ゲーム会社も黙っていないはずで、別のマンガやアニメのキャラを利用したもの、よりAR/VR感がより進化したもの、SNSと連携したり対人対戦するもの、ボイス操作ができたり、AIを搭載したアバターなど、様々な機能をあわせ持ったものなど、今後続々と出てくるでしょうね。
既に、ポケモンGOではスマホ内の個人情報を抜き取る偽アプリが出ていたり、事故や事件も起こっています。
良くも悪くも利用次第ですが、いずれにせよ一過性のブームで終わるものではないので、利用については、各自や親子、地域など様々なレベルで真剣に考えていく必要があるでしょう。

そして、この流れはゲームにとどまらず、ビジネスでの位置情報の利用についても影響し、利用方法を進化させるはずです。
既に活用が行われている、物流やフィールド営業はもとより、IoTとして人や物に紐づく位置情報を利用しはじめている、製造や小売、医療といった分野でも、俯瞰マップや物品の3D表示などを採用すれば、よりデータ解析がしやすくなりますし、リアルタイム性を強化することで情報の粒度が細かくなれば、予測精度も向上することでしょう。
まだポケモンGOでは、建物内での位置情報の補正や標高データの利用は行われていませんが、このあたりの利用が進めば動態把握によるスポットマーケティングにも使えそうです。
そういえば海外ではドローンを飛ばせてポケモンを探している人もいましたね。宅配便がドローンで送られてくる未来はそう遠くないのかもしれません。

弊社でも大手から依頼を受け、防災分野のGISシステムを年初に開発しました。
最近も、いくつかGIS関連の問い合わせをいただいていますが、実際にビジネス用途で利用する場合、いくつか留意すべき点があります。
まず、GISシステムをビジネス用途で利用する場合、最初に Google Maps の利用を思い浮かべると思いますが、そこそこの費用がかかります。ポケモンGOクラスの利用者数では、おそらく年間数億円になるでしょう。
直接交渉する必要がありますが、最初は利用人数も少なく、自前でデータを持つ形をとれば、コストは下げられます。また、航空写真の要不要、マップの品質や利用頻度などによっては、安価に利用できるGISサービスが他にもあるので、そちらを利用する手もあります。
次に、位置情報をリアルタイムで自前で処理するための、強力なバックエンドシステムが必要です。
これには、クラウドサーバを使った分散環境が有効です。そこに、ドキュメント志向のデータベースと、ノンブロッキングI/Oのプログラミング言語がベースの開発フレームワークを搭載し、
双方向通信とインメモリ型キーバリューストアの併用することで、高い応答性能を担保することができます。
最後はフロントエンド、利用者の使うアプリです。2D表示ならオープンソースのライブラリを使って、Webベースで構築していきます。最後にアプリ化すればAndroid/iOS両方で利用するものができます。
また、AR/VR感に重点を持たせたアプリにしたい場合は、ゲームエンジンで構築することも可能です。

あとは、アイデア次第。さあ、この夏、GISを使った熱いビジネスを一緒にはじめませんか?

※ 文中の社名・サービスなどは各社の商標または登録商標です。

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