2017/05/15 | ビジネス | 341 view | 

発注担当者に知ってもらいたい、外部委託で失敗しないための3つのコツ


制作会社は使い捨てという認識を持っている発注者は良い制作会社には出会えない


意識しているいないに関わらず、なぜか制作会社を使い捨てる形になってしまう事が多い発注者が存在します。
その原因の多くは発注者の気持ちのベースに「こちらは対価を払う客なんだ」という意識があるためです。
そのような意識がある場合、選定の際に見積もりの安さで選んだり、提案書が醸し出す従順さを無意識に嗅ぎ取って
自然に、そしてまるで引きつけられるように質の低い制作会社を選んでしまいます。

本当に質の高い開発会社は「断られることを承知の上で適切な価格を提示」しますし、
提案書にも敢えて「風呂敷を広げるようなことはせずに事実のみを提示する」ため、
こちらも結果的になかなか選定されないという悪循環を生みます。

適切な価格は言わば保証価格のようなものであり、
実は最終的にクライアントに余計な負担を掛けないための配慮です。

成果物がキチンと役割を果たさない場合の時間的、コスト的ロスを数値化すると
結果的にどちらがリーズナブルであったかが、後から分かります。
そのような経験、ございませんか?

つまり、予算が厳しい場合こそ適正な価格の制作会社を選ぶべきなのです。
初期費用を抑えたいというお気持ちは痛いほど分かりますが、実際は必要以上に費用を抑えようとすると
余計にコストや時間がかさみ、成功までに大きく遠回りをしなければなりません。

そこで今からは「成果物を成功に導くパートナーを探すんだ」と意識を変えて下さい。
その意識が制作者に必ず伝わり、それが制作現場の細かい部分で間違いなく効果が現れますので
成果物の成功へ到達する確率が格段にアップします。


提案書の実績を基準に選んでも適切な制作会社とは限らない


過去の実績を確かめると比較的安心して発注できる気持ちになってしまいますが、
果たして同じような結果が得られる保証はあるのでしょうか。

余程似通った案件であったり、発注者の意向の伝え方と受注者の受取り方が奇跡的にマッチして
偶然良い結果になることは稀にありますが、それはギャンブルと同じです。

提示された実績に携わった時と全く同じスタッフが制作に参加できる可能性は低く、
その成果物を発注した側の担当者は他社の知らない人間なので経緯も分かりません。

では判断基準で大切なものは何でしょうか。
それは、実績も無視できませんが、最も重視すべきはヒアリングにどの程度時間を割いてもらえるか、
デザインや仕様の策定にどの程度の手間を掛けてもらえるのか、なのです。

言葉という伝達手段は非常にやっかいで、例えば「湖の水辺に建つ素敵な山小屋」と伝えて
三人の画家に絵を描かせた場合、三者三様の絵柄が出来上がります。
それをイメージ通りにするには画角、湖の大きさ、色、形、山小屋の素材など、
上げればキリが無い程に要素を聞き取らなければなりません。

それでもディテールを伝えれば伝えるほどそのイメージに近づきますが、
実際には描いては直し、描いては直しという手間と時間を掛ける事も必要です。

このあたりが費用に計上されている、つまりここでも適正価格で見積もりが作られていることが
大切な判断基準のひとつになります。

最近のWEBやシステムは百あれば百通りの違いがありますので、
発注者の要望を制作実績に当てはめた途端、レイアウトもデザインも変わりますので
ほとんどの場合完成品は別物になります。だとすると、やはり最終的には
ヒアリングの量によって成果物の成否が左右されてしまいます。


もっとも大切にするべき「想定の範囲外の仕様」に関する取り扱い


様々なサービスが高いクオリティで提供されている現代のネット世界では、
ユーザーは少しでも便利で簡単な方へ流れていきます。
もし立ち上げる(あるいは改修する)サービスがありふれたものになってしまっては
制作費も時間も無駄にしてしまうことになります。

そのため、狙った効果を得るためには隅々まで考え抜かれている事が重要なのですが
これはどんなに打ち合わせを重ねても事前にすべてをまかなう事はほとんど不可能で、
考え抜いて出来上がったはずの成果物にはそれまでに気がつかなかった「抜け」が見つかります。

もちろん時間の都合でそのままローンチする事もありますが、遅かれ早かれ修正や機能追加を施すことになります。
つまり、初期の見積もりやヒアリングでは決して想定出来ない作業が少なからず、そして必ず発生しますので
この問題をどのように捉えるかが発注側と受注側の関係性に影響します。

その追加作業、あるいは修正作業が明らかに追加分だと客観的に判断できない場合、
発注者は「仕様書に明記されていなくとも特定の仕様の中に含まれていて当然だ」と考えますし、
受注者は「仕様書に記載されていない作業は見積もりに含まれていない」と考えますが、
これはどちらも間違いではない至極当然の反応であると思います。

そして多くの場合、受注者が請け手としての引け目を感じて納得ができない状態で作業を進めますので
残念ながらこの時点から発注者と受注者の関係に歪みが生じ始めます。
この状態で果たして当初の見積もり段階の蜜月期間に存在した「より良い成果物を完成させる」という
意識が持続できるでしょうか。答えはお分かりの通り「否」だと思います。

これを回避するためには、まず発注者はこのようなケースは必ず起こると事前に承知しておくこと、
そして受注者はこれを事前に発注者へ適切に通知することが大切です。

実際はそのような相互理解を得ることはとても難しいと思いますが、
見積もりや契約の段階で仕様書に明記されていない仕様に関する取り扱いをどうするかを
両社が忘れずに取り決めておくことが良好な関係を末永く続けられるポイントになります。


「良いモノをより安く」は利用者と提供者の幻想に過ぎず、論理的にありえません。
なぜなら、「良いモノ」には相応のコストが掛かるからです。


安いと感じる制作費は結果的に高くつきます。
本当の意味で安くプロジェクトを成功させたいなら迷わずご相談下さい。

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