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ブログとかいう生きた化石を私たちは愛している

時代はデジタルで、もっというとオートメーションで、さながらAIで…



テクノロジーの進化には終わりがなく、何処までも突き詰めていける…



そんな時代の、便利で賑やかなSNSの波よりは少しゆるやかな、【ブログ】の波。

とりわけ注目したいのは、企業が発信をしている【企業ブログ】です…


皆さんは見かけたとこはあるでしょうか。企業が自社のコーポレートサイト内で運用しているブログ…

あるいは自社でも企業ブログを運用している!という方もいらっしゃるかもしれません。


私の所属するインサイドセールスのチームでは、オペレーターも管理をするスタッフも、

お客様へコンタクトをする前に必ず企業調査を行います。



どのような企業で、どのような事業形態で、どのようなサービスや商品をお持ちなのか…。

WEBページを見れば、その企業が発信したい情報、課題、大雑把にでも予測が出来るので、

その情報を以ってお客様へコンタクトをとります。



マーケティングのフローの中に企業調査を組み込んでいることもあり、

この【企業ブログ】には良く出くわすのですが、

企業によって様々な特色があり、いつも興味深く思っています。



例えば、ある広告代理店のブログでは、社員の方の手料理の紹介とレシピが掲載されていました。

事業自体はデジタル系なので、あまり事業内容には関係ありません。

また、ある企業では社員の営業成績を載せていたり…

どちらもあまり良い例ではありませんが、「ブログ」はその企業がどのような位置づけで

情報発信を行っているのかを明瞭にしてくれます。



【販促ブログはSNS企業アカウントへ進化】



 各企業が営業活動の一環として行っていた「販促」の意味合いの強いブログは、

今やSNSに活動範囲を替え、「企業アカウント」として活動しています。

ですが、コーポレートサイトへのリンクだけでクローズしていた「ブログ」とは違い、

SNSは多くの無関心な人の目にも触れることになり炎上リスクが想定されることもあり、

企業によっては担当者マターでの投稿が難しくなってしまうことも…。



 そしてなにより、商品はまだしも、サービス、コミュニケーション、

また、おもてなしなど、形の無いものを提供している企業は

「なぜその形無いものを大切にするのか」というストーリーから理解をしてもらう必要がありますので、

SNSだけでの訴求に困難を極めている企業も多く見受けました。



【拡散力が「良い」訳ではない。】



「なぜ今になってブログに注目を?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。 



理由はとても単純で、これまでの企業調査をする中で

SNSに移行せずブログで情報発信をしていたほうが良かったのに…」と思える企業が非常に多く出てきたからです。



今までブログがほぼクローズしていたことを考えると、SNSの拡散力はたしかに絶大なのですが、

それがすべての企業の営業スタイルに合っているかというと、そうではありません。




たとえば、お歳暮用のお菓子を販売している会社…。



もともとブログで季節のお菓子の情報等をアップロードしていましたが、

その後ブログを停止し、情報の発信源をSNS(この時はツイッターでした)に移行しました。

ですが、なかなかブログのように長文が打てないツイッターでは、

お菓子に込められた意味や贈るシーンなど表現するにも限度があります。

また、これまでブログは店舗の社員が更新をしていましたが、

流れの早いツイッターでは更新頻度が求められ、手が回らなくなり、

ついには更新が止まってしまいました。



 【ブログという古代魚を日本人は愛している。】



実は総務省統計によると、日本のブログの閲覧率というのは、74%となっており、

韓国43%、米国 27%、イギリス23%、フランス22%と比べると圧倒的に高いことが分かります。


SNSのようなコミュニケーションツールが多く広まった現在さえ、ブログは消えません。

それはどのようなSNSより、ブログが日本人にとって適度な距離感で

コミュニケーションが出来る媒体だからなのかもしれません。


海外からすると「LINE」という一対一を主体とするコミュニケーションツールが

現在の日本で一番普及していること自体も不思議なのです。


そこに「距離感が近ければ近いほど良いというものではない。」

「積極的にたくさんの人と繋がるよりも、気の合う人たちと小さく繋がりたい。」というような

日本人的な感覚があることも、この日本で「ブログ」という媒体が

衰退しないことのひとつの要因なのかもしれません。



【インターネットは古代の海に還る】



ここ近年、インターネットは最早若者のものではなくなりました。

ニールセンの調査によると2017年から2018年の間でスマートフォンの利用者人数の増加率は

18-34歳では1%、35-49歳は3%ですが、

これが50歳以上という区分になるとぐんと跳ね上がって、27%増加という数値になっています。



50歳以上のシニア世代が現在になってインターネットの世界に参入してきたのです。

その背景にはガラパゴスケータイの生産終了や、

各携帯キャリアのガラパゴス携帯+タブレットのだき合わせ販売が

主流となっていることなどが挙げられますが、インターネット端末がシニア世代が使えるほど

シンプルな設計に落ち着いてきた影響とも云えるでしょう。


【まとめ】

かくして、これまでのWEBマーケティングの常識はこのシニア世代の参入で大きく変化を遂げていきます。

若者のものだったインターネットは、かつての若者たちによって洗練され、シニア世代への間口を広げました。



そうすると、コンテンツマーケティングの対象となるペルソナも自ずと増えます。


シニアペルソナを意識すると、

あの時はさっぱりしていて味気のなかったUIが再び日の目を見たり、

電子メモアプリひとつとってみても、各アプリケーションと連携する高機能よりも

「いつも台所に置いてるメモ帳に似てる」ことが、使いやすさの基準になったりするかもしれません。


もしかするとこの2018年を皮切りに、私たちはこれまでのインターネット上の様々な繋がりを捨てて、

人間の生活を模すことから始まった「便利」を追求した【インターネットの始まり】をまた経験する日が来るのかもしれません。






.


【引用元】

ニールセン デジタル株式会社:

50歳以上のスマホの利用者数は1年で27%増加、全体の37%を占める~ニールセン 年代別のスマートフォン利用状況を発表~

総務省 情報通信政策研究所: 

  ブログの実態に関する調査研究
~ ブログコンテンツ量の推計とブログの開設要因等の分析 ~ 


 




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