2017/02/15 | BOOM | 7view

フェイシャルCGと フェイシャルスキャンを比較

最新フェイシャル スキャン

「フォトリアル」は表現力が飛躍的に広がる
最も複雑で時間がかかっていた人物の「顔」の3D化。フォトグラメトリーを使用しフォトリアルに仕上げる、顔部分に特化することで制作工数を大幅削減することが出来るようになった。しかし日本では「フォトリアル」のCG制作に携わるクリエイターは少なく、欧米と比べて大きな遅れを取っていると言われる。その理由とともに、フォトリアルを活かすことで表現力が飛躍的に広がるポイントについてAVATTAの桐島ローランド氏が答えてくれた。





短時間で「フォトリアル」を実現できる

“不気味の谷”を超えると言われる「フォトグラメトリー」による人の顔の3D化は、多くの可能性を秘めている。先端の「フェイシャル・スキャン」とはどんなものか。そしてトライアンドエラーの繰り返しでクオリティ向上を目指すその中身とは。
桐島氏「フォトリアルを実現するために、フェイシャルスキャンの技術を追求しています。一番大切なカメラの配置(※Point1)は、トライアンドエラーを繰り返すことで極めました。経験によって導き出された結果から、ベストポジションを計算。フェイシャル専用にカメラを配置し、必要最小限の台数で最高のクオリティを追求。カメラ台数が減少すると画像転送、処理速度が向上され工数を大幅に削減出来るのです。顔は個体差、細密さが要求されるため、今まで大変な技術と工数がかかっていました。顔部分に特化することで作業工数を大幅に削減出来るようになるのです」


文化的背景の違いによる遅れ

ただ、桐島氏によると日本においてフォトリアルのCG制作に携わるクリエイターは、まだまだ少ないと言う。そこには文化的背景が関係している。
桐島氏「日本は“擬人化”、“萌え文化”というのが大きいと思うのです。欧米の人は“ナルシズム”がアジアより増していると思います。なので、リアルなスキャンの需要が日本より断然多いはずです。アジア圏でも最近は、韓国や台湾よりも日本は大きく遅れを取っている分野であることはクリエイターとして気になるところです」


アニメーションにも対応可能

フェイシャルスキャン技術の向上と普及によって断然、表現の幅が拡がり新しい広告クリエイティブが実現するとも言う。
桐島氏「今回の紙面上のイメージでは一つの表情ですが、数十パターンの色々な表情をスキャンすることでアニメーションにも対応することが出来ます。そうすると、実際にCMなどでも十分使えるアバターが仕上がります。その場合はスキャンだけではなく、リトポロジー(表情筋の流れをデータで作る)とリギング(動かすための仕組みを作る)作業が必要です」
リアルな人を「危険な場所」や「ありえないシチュエーション」で起用し実写で表現することは難しい。また、フルCGでの制作には膨大な時間とコストがかかる。フォトグラメトリーとCGを上手く使うことで、新しいクリエイションが出てくることに期待したい。



桐島ローランド/AVATTA
写真家・映像作家・クリエイター。ニューヨーク大学・芸術学部写真科を卒業。ニューヨークで写真家として活動を始め、1993年、活動の拠点を東京に移す。2014年より、日本発のフォトグラメトリー専用スタジオAVATTAをオープン。フォトグラファーとしての技術と才能を活かし、デジタル撮影による3Dクリエイティブの分野においても活躍の幅を広げる。

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