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伝統産業から最先端産業へ 1200年の歴史を紡いできた西陣織が秘める新しいクリエイティブ

  • 2016/02/10
  • BOOM
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NISHIJIN × BTL
京都・西陣にて先人たちが大切に遺してきた技術によって作られる西陣織。伝統産業が斜陽産業と言われている中で、西陣織がディオールやシャネルなど海外ラグジュアリーブランドの旗艦店を彩っている。再び伝統産業にスポットが当たり始めた。伝統産業が海外に出た中で見つけた、日本だからこそ可能なクリエイティブとは。




 元禄年間(1688年)に京都西陣において大寺院御用達の織屋として創業した西陣織の老舗である株式会社細尾。
ショールームでは、数々のプロダクトを実際に見ることができる。



伝統産業としての西陣織

西陣織は、1200年前から京都の先染め織物として西陣の地で生まれ育った。完成までに、約20の工程をそれぞれ一人ずつマスタークラフトマン(※1)が担当する。約7キロ圏内の西陣の街に、それぞれの専門の職人が存在し、街全体によって西陣織はできあがる。どれ一つ欠けてもいけない織物なのだ。

街中夜でも機織りの音が聞こえたという西陣だが、生活様式の変容に加えて不況のあおりも受け、この30年の間に西陣織のマーケットは十分の一になってしまう。しかし、ここ数年西陣の街がまた活気を取り戻しつつある。


(※1)専門の職人。

 波の水面をモチーフに作られたファブリック。
「箔」という、シルクをベースに和紙の上に金箔を貼り、スリット状にカットしたものを1本1本織り込んで他では表現できない輝きを作り出している。
世界的トップメゾンの旗艦店を彩る。



<素材>としての魅力を見出す

西陣織の老舗である「細尾」は縮小するマーケットからの脱却を考え、海外への進出を試みた。初めて海外に展開したのは2006年、パリで開催されるライフスタイル国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」。西陣織をソファやクッションとして出品していた。海外からのオーダーはあったが、まだまだ数としては足りなかった。

転機となったのは、2008年パリのルーブル装飾美術展で開催された「感性kansei-Japan Design Exhibition-」。細尾からは西陣織として最もポピュラーである帯を出品した。この展覧会は好評を博し、巡回展としてNYにも訪れた。その展覧会をきっかけに建築家ピーター・マリノ氏(※2)から連絡が入る。リニューアル予定であったクリスチャン・ディオール・上海の旗艦店の壁面に西陣織を使いたいということだった。

「細尾」の取締役である細尾真孝氏は、ここで一つのブレイクスルーが起こったと話す。「これまで出品するにしてもソファやクッション、製品化されたモノでした。でも、今回求められたのは西陣織という素材。これまで、西陣織を使用したモノを作るという考え方が先行していたため、素材として見るという考え方は衝撃的でした」伝統産業であるが故に持つ固定概念が外れた瞬間、西陣織は“textile”として新たに生まれ変わった。


(※2)ニューヨークを拠点とする建築家・デザイナー。クリスチャン・ディオール、ルイ・ヴィトン、シャネルなどのラグジュアリーブランドの旗艦店を多く手掛ける。


細尾 真孝 氏
株式会社細尾の12代目。取締役。西陣織の老舗 細尾家に生まれる。大学卒業後、音楽活動、大手ジュエリーメーカーに勤めた後、1年間フィレンツェに留学。
2008年に細尾に入社する。2009年より新規事業を担当。現在は京都の伝統産業を国内外に発信していくユニット「GO ON」の活動も行っている。



伝統産業に秘められた未来

「細尾」の西陣織への挑戦は、テクノロジーとも融合する。2015年、現代美術家スプツニ子!(※3)氏がプロデュースしたグッチのイベントのメーン作品である光るドレス。これは、クラゲやサンゴの遺伝子を組み込んだ蚕からできる光るシルクを西陣織で織り込んで作られた。同じく昨年9月、東京モーターショーでホンダの自動運転モードが搭載された最新コンセプトカーのシートにも西陣織が使われているなど、最先端技術の中に西陣織の伝統産業が息づいている。

細尾氏は、「日本には西洋の文化が当たり前に根付いています。でも、逆に海外で日本文化が日常の中に浸透しているような国はありません。だから、日本こそこれまで守ってきた伝統産業を海外のものや最新のものとかけ合わせることで、フューチャリスティック(※4)なクリエイティブを生み出せると思うんです」と語る。「細尾」の職人たちの年齢は20~30代が中心。まさに若い世代が伝統文化の面白さを感じ、行動し始めている。日本がクリエイティブリーダーとなる世界も夢ではなさそうだ。


(※3)現代美術家。東京生まれ、ボストン・東京を拠点に活動する。マサチューセッツ工科大学メディアラボ助教。MoMAの企画展にも出展している。
(※4)未来的。


 スプツニ子!氏とのコラボレーションで生まれた、西陣織で作られた光るドレス。ブルーLED を当てることでドレスが輝き出す。

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