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瀬戸内国際芸術祭2016 〜100年先を見据える世界的芸術祭〜

  • 2016/03/25
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瀬戸内国際芸術祭 × BTL
瀬戸内海の美しさは世界基準と言われている。今回も更なるバージョンアップが期待される瀬戸内国際芸術祭2016。注目される理由と、アートが目指すものとは。BTL TOKYO編集部がマーケティング視点を交えて探る。




 宇野港に設置された巨大なチヌ(クロダイ)。ゴミや漂流物を素材として立体作品を制作してきたアートユニットが海や島を背景にカラフルなオブジェをつくりあげた。(公式ガイドブックより引用)


100年先を見据える世界的芸術祭

2010年に第一回目を開催してから今年で三回目の開催となる瀬戸内国際芸術祭。一貫しているテーマは「海の復権」。古来より交通の大動脈として重要な役割を果たしてきた瀬戸内海は、東西に450㎞、南北に55㎞に及び大小合わせて3,000もの島があると言われている。

19世紀後半、シルクロードの命名者で地質学者のフェルディナント・フォン・リヒトホーフェンが瀬戸内海に立ち寄った際、その景観に絶賛し、「これ以上のものは世界の何処にもないだろう」(出典:「支那旅行日記」上巻 慶応書房刊)と旅行記に託したことにより、世界中で知られることとなった。島々を行き交う船によって常に新しい文化や様式を伝え、島々の固有の文化と繋がり美しい景観とともに伝統的な風習として今に残される。

しかし、世界のグローバル化・効率化・都心への一極集中化などの流れにより、島々の人口は減少すると同時に高齢化が進み、地域の活力の低下によって、島の固有性が失われつつある。そこで、美しい自然と人間が交差し交響してきた瀬戸内海の島々に活力を取り戻し、瀬戸内海が地球上のすべての地域の「希望の海」となることを目指し開催されることになったのが瀬戸内国際芸術祭だ。

今回、取材した中でBTL TOKYO編集部として2つのポイントに注目した。それは、来場者の属性と海外に向けてのインバウンド戦略。第二回目開催の2013年来場者は107万名(※1)を超えた中で、実行委員会独自調査において約7割の来場者が女性であり、また20〜30代の若い層の来場者が全体の約半数以上を占めた。

その理由について実行委員の広報は、こう分析する。「比較的若い方や女性に来場いただいている理由として、若い方でも知ってらっしゃる方が多いアーティストの作品があるからかなと思います。例えば、安藤忠雄氏や大竹伸朗氏などです。あとは、それら作品をデジタルカメラで撮影するなど、景観と作品がとても写真映えしやすいというのもあるかもしれません。若い女性同士、小旅行のような感覚で島を周られる方達が多いのも特徴ですね」

また、「あるものを活かし、ないものを創る」という精神で創られている各作品は、世界的にも知名度の高い超一流の現代アートを展示することで、国内のみならず、芸術感度の高い外国人も多く訪れているという。「現在、高松空港から韓国・上海・台湾への直行便があり、香川県としてもインバンド対策に力を入れています。今回の芸術祭は、前回以上に海外からの来場者があると予想していて、受け入れ態勢の一貫として、ホームページの多言語化対応も計画しています」

但し、当芸術祭は単なる観光イベントではないと言う。「地域活性化をコンセプトに開催しています。この活動は永続的に進めて行きたいと思っています。イメージはヴェネツィア・ビエンナーレのような、100年の歴史を持つ芸術祭になれば良いなと思います」


(※1)瀬戸内国際芸術祭2013開催報告書




BTL TOKYO 編集部 注目のアート作品

 豊島八百万ラボ 完成イメージ (提供/成瀬・猪熊建築設計事務所)


恋愛ホルモンの分泌を促す

アーティスト・スプツニ子!による豊島八百万ラボは、アートと科学の力で新しい神話をつくるプロジェクト。
今回は、遺伝子組み換えの蚕が生み出す「運命の赤い糸」に関する映像とインスタレーションの作品「運命の赤い糸をつむぐ蚕−たまきの恋」で、女性に夢を与える未来の神話を表現。



科学とアートの融合

BTL TOKYO Vol.8でも紹介した遺伝子組み換えの蚕からできる光るシルクを西陣織で織り込んで作られた「光るシルクドレス」。プロデュースしたのは現代美術家・スプツニ子!氏であるが、瀬戸内国際芸術祭2016では香川県に位置する豊島の古民家を改装し、作品を発表することになっている。

豊島は、縁結びと安産の神として全国の各所に鎮座する豊玉姫神社の一つがある。今回、豊玉姫を題材にした作品の制作と並行するかたちで、スプツニ子!は農業生物資源研究所と共同研究を行い、人が恋に落ちる成分オキシトシンと、赤く光る珊瑚の遺伝子を導入した蚕によって、実際に「運命の赤い糸」の開発に成功した。このインスタレーションは、アートだけに留まらず、バイオテクノロジー(※2)や日本神話まで織り込んだ今までにない作品になるだろう。それは、若い女性たちから新しいパワースポットとして注目されるかもしれない。

しかし一方で、空き家は現代の日本においてとても大きな問題を抱えている。総務省の調べで、空き家は820万戸(※3)を超える勢いだ。5年前の調査に比べ、63万戸(8.3%)増加している。一見するところ、都心での供給過多が取りざたされるマンションが原因のように思われがちだが、統計調査を見ると、空き家率が高い都道府県の上位5位に愛媛県、高知県、徳島県、香川県の四国4県が入っている。

当プロジェクトの一環として、空き家を使うことで、地域の高齢化・過疎化の現状を表し、社会問題の提起になることを願いたい。


(※2)「バイオロジー(生物学)」と「テクノロジー(技術)」の合成語
(※3)平成25年度住宅・土地統計調査(総務省統計局調査)http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2013/10_1.htm


 

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