クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.39
カルチャー
2018.09.14

フランスからみたニッポン

Japan Expo 2018 in Paris
2018.07.05 – 07.08


2000年から続くマンガ、アニメ、ゲーム、音楽などの日本を代表するサブカルコンテンツを主軸に、日本の文化をフランスに伝える最もポピュラーな展示会に編集部が潜入。今年のフランスはかなり猛暑だと聞いていたが、その会場はそれを超える凄まじい熱気に包まれていた。
編集部が潜入したのは2日目。サッカーワールドカップのフランス準々決勝の日なのにも関わらず、パリ郊外の会場では全く別の熱戦が繰り広げられていた。
Japan Expoの来場者は昨年度で約24万人。ヨーロッパ最大の日本文化の祭典だ。スクウェア・エニックスや任天堂などの日本を代表する著名企業も大型ブースを構え、フランス人を中心にヨーロッパの人々を対象とした日本文化を発信する貴重なイベントになっている。
来場者たちの中には、日本のマンガやアニメのコスプレに身を包む人も多く見受けられた。作品に対する熱量やリスペクトを感じる。フランスにも伝統的なマンガやアニメ作品はもちろんあるが、日本のアニメ・マンガ文化に惹かれ、日本風の作品を生み出し、メジャーを目指すクリエイターも出てきているようだ。
もちろんファンとして楽しんでいる人も大勢このイベントに来るわけだが、彼らの夢のひとつに日本の秋葉原への旅行やアニメの聖地と呼ばれている場所への訪問も含まれているとのこと。観光で史跡巡りをするインバウンドはもちろん、こういった目的での訪日観光も非常に需要が高いようだ。


国内では、「日本の国際競争力が低下してきている」「経済大国2位の座を奪われた」と口にされることもあるが、日本が生み出す伝統的な文化や、サブカルに代表される新しいクリエイターたちが生み出すコンテンツ力は、世界の人々を魅了する力を持っていると言っても過言ではないと肌で感じた。
来年はVチューバー、アニメやマンガのサブスクリプション配信ビジネス、3Dを駆使したVR/ARコンテンツなど、インターネットの力を用いてサブカルビジネスがこのイベントを彩ってくれるに違いない。
日本の未来は、日本のクリエイターのクリエイションとイノベーションにかかっていると確信する。日本のクリエイターこそ、ぜひ海外から見た日本の魅力をしっかりと知ってもらいたい。そのためにもこういった海外で日本がリスペクトされているイベントなども積極的に参加してみてはいかがだろうか。価値観がガラッと変わることを保証すると同時に、世界を意識したコンテンツ作りの発想の手がかりになるだろう。