クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.43
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2018.12.06

シンプルなデザインに包含された ビジネスシーンにおける“多様性”【土屋鞄製造所】

創業53年のランドセル工房からはじまった土屋鞄製造所。長く愛用できるつくりの良さと、洗練されたデザインはそのままに、ビジネスバッグや革小物等も、幅広く展開している。上質なイタリアンレザーを使用した「ウルバーノ」シリーズでは、ブリーフケースがすでに発売されていたが、ユーザーからの声を反映し、容量を大きくしつつも、すっきりとしたデザインで新たに登場したのが「ウルバーノ ダパートールトート」だ。縦型のトートバッグデザインの採用には、ビジネスシーンの多様性が影響しているという。土屋鞄ならではの、ユーザーに寄り添ったものづくりの背景について詳しく話を聞いてみた。



縦型トートバッグという挑戦
使用する素材やデザインによっては、カジュアルな印象を受けがちな「トートバッグ」。最近では、男性でもトートバッグを使用する人が増え、ビジネスシーンにおいても一定の市民権を得てきているようだ。ビジネスバッグとしては王道の「ブリーフケース」と肩を並べた「ウルバーノ ダパートールトート」は、どういった背景から生まれたのだろうか。

舟山氏「ビジネスバッグのデザインとして、大切にしているのはスーツやジャケットに合う上品さです。特にこの『ウルバーノ』シリーズは、『クラシコ・イタリア』をテーマに、どことなく色気があり、スタイリッシュで、持つ人の身のこなしがかっこよく見えることをイメージして作りました。縦のラインはそういった雰囲気も演出してくれますし、実際縦型トートを持つ男性が増えてきているようです。ビジネスシーンのファッションも最近では上下揃いのビジネススーツだけでなく、少しカジュアルダウンしたジャケットの着こなしなど、着られるものが幅広くなってきています。それに合わせて、多様なビジネスシーンに使ってもらえる縦型トートを採用しました。また、ものづくりという点では、ビジネスに必要な清潔感や信頼感を演出できるよう、一つひとつの作りこみを丁寧に心がけています」


「長く愛用してもらうこと」ただそのためだけに
土屋鞄製造所のはじまりである「ランドセル」で言うと、毎日重たい教科書やノートを入れて雨の日も晴れの日も6年間持ち続けるという絶対条件がある。卒業するその日まで使い続けられるクオリティを土屋鞄製造所は50年以上守り続けているわけだが、それは単純に「丈夫さ」だけでは叶わない背景があるようだ。ものづくりへの想いを語ってもらった。

舟山氏「とにかく長く使い続けて頂けるように、一つひとつ丁寧な手作業の積み重ねを大切にしています。というのも、見えないところをいかに丁寧に仕上げるかで、丈夫さだけでなく、持つ人を素敵に見せてくれるかどうかも違いが出ると思っているからです。例えばバッグのハンドル部分は、一般的には芯材を使用しますが、「ウルバーノ」シリーズでは芯に革を通し、さらに周りを革で巻くことで手のあたりを良くしたり、機械で一気に縫うこともできるパイピング部分も、一つひとつ手で巻くことで、きりっとしたバッグの輪郭を生み出したりしています。また長く使い続けることで生まれる革製品ならではのエイジングを楽しんで頂けるよう、植物タンニンでなめした革を採用しています。使うほどに色濃く、艶がでていくのが魅力です。職人との対話を重ねながら、ものづくりをしていくことを心がけています」

編集部の視点
最も印象的だったのが「一つ屋根の下で一緒にものづくりをしている」という舟山氏の一言。ややもすれば「職人至上主義」に陥りそうな商品だが、社内の企画部門や販促部門もいてくれるからこそ、ものづくりへの想いをユーザーに届けることができるのだという。最近では、インバウンドの来店も増え、10月には台湾へも出店。ブランド認知が海を越えて広がる中でも、決して足元が揺らぐことはない。どこへ行っても変わらないメッセージは「長く愛用してもらうこと」。揺るぎないものづくりへの姿勢が一つの「メイドインジャパン」の表れであると感じた。

<商品情報>
ウルバーノ ダパートールトート/120,000円(税込)
土屋鞄製造所:ウルバーノ ダパートールトート 商品ページ


<インタビュイー>
株式会社土屋鞄製造所 KABAN事業本部 チーフデザイナー 舟山真利子氏