クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.30
特集
2017.12.20

スポーツで日本が蘇る R.projectのイノベーション

スポーツで日本が蘇るR.projectのイノベーション
為末大


日本が問題として抱える「人口減少」と「少子高齢化」。その具体的な数字を総務省の平成28年度白書より引用すると、1995年にピー クだった日本人口1億2,520万人から、2030年に1億1,662万人を経て、2048年 には1億人を割って9,913万人になると予測。更に2060年には8,674万人になるとされている。そのうち、65歳以上の高齢者人口に関しては2013年に人口の4人に   一人の割合だったところから、2060年には2.5人に一人が高齢者になるとされる。人口減少によって地方の過疎化は進み、皆がコミュニティスペースとして使用していた公共施設の維持は難しくなる。一方、解体するにしても膨大なコストがかかる。そこに目をつけたのがR.project。
全国の公共施設には合計すると数百兆円の初期投資が行われ、また毎年多額の維持管理費がかかる。更には、ほぼすべての施設が赤字となっており、抜本的な対策が問われている。R.projectは「施設の本来の価値と現状の価値」の間に生まれているギャップの拡大に、大きなビジ   ネスチャンスを見い出し、3つのR(再活性「Revitalize」、再活用「Reuse」、改修「Renovate」)のコンセプトを軸に、社会的意義とビジネス的意義の両面から事業に取り組む。少子高齢化が進む日本において経済大国として世界をリードし続けるためには、海外からの人の誘致戦略とともに、新しい建物をあちこちに建てるのではなく、リノベーションによる再利用を考えた施策が必要である。こうした背景の中、近い将来世の中へ大きなインパクトを与えるであろうR.projectの事業プロセスを追う。

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