クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.30
特集
2017.12.20

01 取り壊し予定の施設を蘇らせたR.projectの手腕

スポーツで日本が蘇るR.projectのイノベーション
為末大


R.projectのはじまりの場所は、千代田区が南房総に所有していた臨海学校跡地。少子化の影響から閉鎖となり解体手続きも翌週に迫っていたところへ、代表である丹埜氏がR.projectの計画を持ちかけて『保田臨海学園』を譲り受ける。そして2007年11月、リノベーションと一部新設工事を行い『サンセットブリーズ保田』をオープン。サンセットブリーズ保田は、オープン以来これまで現地スタッフにより地域密着の運営を徹底してきた。丹埜氏は、もともとスカッシュの日本代表選手でもありトライアスロンも行うスポーツマン。地元関係者とともに立ち上げたスポーツ振興団体の活動の一環として、スポーツ教室やマラソン大会など年4回の大型スポーツイベントを開催するなどの活動も行っている。また、日本ではスカッシュコートがある施設は非常に少ないが、同施設には3面のスカッシュコートを新設。地元向けのスカッシュスクールを始め、今では子ども達がアジア選手権に出るほどの強豪となり、スカッシュ協会公認の推薦も受け、スカッシュの大きな大会も開催されるまでになった。


また、地元企業と連携し、遊休地を活用したサッカーグラウンドも新設。地元の人たち、皆が使える施設を提供したことになる。
R.projectの合宿施設の特徴として、設備が充実していることがあげられる。創業のサンセットブリーズ保田でこそ、スカッシュコートとフットサルコートしか存在しないが、その後にできた合宿所は施設内で完備する。それにとどまらず、創業のサンセットブリーズ保田での経験をもとに、スポーツの種類に問わず合宿用途によって地元と連携を図り、ユーザーの要望を実現させるため積極的に動くことが強み。今では、学生たち(小学生〜大学生)のスポーツ合宿はもちろんのこと、地域のチームや学校との交流合宿、近場の釣り客の宿泊、企業研修合宿、海が近いことから経営者たちのトライアスロン合宿など、利用者は多岐に渡る。
2017年、R.projectが手がける合宿施設は9箇所に増え、合宿事業からスポーツ振興と町おこしを成功させたサンセットブリーズ保田は各方面より注目を浴びている。

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