クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.31
特集
2018.01.15

2018年の飛躍は「固定観念」への意識を高めること

伝え方はセンスではなく、技術です
佐々木圭一

ビジネスタイムライン編集長 兼 アーキテクト/倉本 麻衣
From the Editor in Chief

日常において、思い込みや固定観念にとらわれていることは多くあるだろう。「伝え方はセンスではなく技術がある」という見方も、伝え方における根拠を見つけたことで「伝え方はセンス」という固定観念を捨てられたからこそ。

日本は、生産年齢人口が2060 年に4,418万人(内閣府調べ)になると推計され、世界的に見てもどの国も経験したことがない少子高齢化が進む国となり、それに伴う労働力の低下において今後、日本がどのような社会を創っていくのか注目されている。その一つとして「多様性(ダイバーシティ)」が新たな価値の創造を高める重要なテーマとして挙げられることが増えた。それは「多用な人材を活かす戦略」という意味を持つが、企業だけに限らず、多用な考えを受け入れ尊重していこうという動きでもある。近々やってくる高齢化社会において労働力を伸ばすためにも、女性の活躍、また高齢者の労働参加を推進していく必要がある。しかし、多様性を阻む要因として「無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)」が挙げられている。これは、「自分自身が無意識に持っている偏った考え方」という意味であるが、例えば「年配者はパソコンが苦手である」「女性は管理職に向いていない」などがそれに当たる。モノゴトへの先入観に独自の観念を持つことで、時間経過とともに偏見や固定観念へ変化していくことである。特に大人になると経験値が増え先入観が大きくなることで、固定観念や偏見を持ちやすい。そういったことを回避するには、積極的に客観的な根拠を手に入れる必要がある。新しいコミュニティとの出会い、違う文化に触れる、モノゴトの長所と短所を見つける、常識を疑ってみるなど。

 多様性が求められる世の中において、正解は1つではなく、その時の最適解は何なのか?をそれぞれで見つける必要がある。そういったなかで固定観念や偏見は、とても邪魔になる。まずは、自分自身が無意識に持っているかもしれない固定観念や偏見への「意識を高めること」から始まるのではないだろうか。

最後に・・・
 次号より、ビジネスタイムラインの編集は、新チームに引き継ぐことになりました。2015年6月に創刊して以来、2年半ほど編集長を務めさせていただきました。毎月、発行できたことは、定期購読をいただく方をはじめ、手に取っていただく方がいたからこそだと感じており、この場を借りまして感謝申し上げます。ビジネスタイムラインは、クリエイティブ経済誌として今後も発行してまいりますので、変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

Profile

伝え方はセンスではなく、技術です
佐々木圭一
佐々木圭一
上智大学大学院卒業。株式会社博報堂に新卒入社。のちに書籍「スティーブ・ジョブス」に登場する伝説のクリエイター、リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。2014年、クリエイティブ ブティック「ウゴカス」を設立。日本のコミュニケーション能力をベースアップさせることをライフワークとしている。企業向けの『伝え方が9割』講演は、過去200社以上で実施され、高い評価を受けている。