クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.33
特集
2018.03.15

【考察】人を魅了するクリエイティブの中にあるもの|生守一行

スクウェア・エニックスの圧倒的クオリティに迫る
生守 一行

From the Editor in Chief

ビジネスタイムライン編集長 /佐藤 元紀

イソップ寓話に「3人のレンガ職人」という話がある。特別な目的も持たず、ただひたすらレンガを積む男と、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているという気持ちを持ってレンガを積む男の仕事には、同じレンガを積むという行為でも結果は大きく異なってくるという、仕事に対する取り組み姿勢の大切さを説く話である。

生守氏が生み出すクリエイティブには世界観が存在し、受け取る人の感情に影響を及ぼす何かがある。大袈裟に聞こえるかもしれないが、スクウェア・エニックスの作品は、全て人の人生を豊かにし、そして人生に寄り添っている作品ばかりだ。それは「人のエモーションを揺るがすエンターテインメントを作り続ける」という明確なビジョンと情熱をもって生守氏を始めとする同社の方々が自身の仕事に向き合っているからではないだろうか。そして、彼らが作り出したものは、世の中から「これって、FF(ファイナルファンタジー)っぽいよね」と言われる絶対的なカテゴリを創り出すことにもつながっている。

Business Timeline編集部では、何故、最高を作り続けられるのかということに迫った。取材を通してわかったことは、ものづくりの基本を忠実に継続し続け、求められる品質はクリアするのが当然ということ。これは言うは易く行うは難しだ。それを成し遂げているからこそ、生守氏プロフェッショナルとして存在し続ける所以であり、どんな仕事においても当たり前が一番難しく、プロとして向き合う姿勢が大事だという本質に改めて気付かされるトピックであった。

最後に、生守氏が率いるビジュアルワークス部のディレクションに関して、特に進化スピードの早いテクノロジーの領域で働くディレクターにとって有益な手法を知ることができたので、改めてここで紹介させていただく。
生守氏曰く、技術・テクノロジー・アートの造詣を深めるための学びを通して、それぞれを理解しているという前提条件がチームを先導するためには必要で、それらをパラレルに頭の中でミックスして判断していけるかが重要という。業界の頂に立つ人でも日々学び続ける姿勢を持ち続けていることに、私たちは何を感じるべきだろうか。

Profile

スクウェア・エニックスの圧倒的クオリティに迫る
生守 一行
生守 一行
株式会社スクウェア・エニックスの映像制作部門、及びキャプチャスタジオ運営を行う、ヴィジュアルワークス部におけるジェネラルマネージャー。またチーフクリエイティブディレクターとして、「ファイナルファンタジー」シリーズをはじめ、海外タイトル等、多数のCGムービーディレクションを手掛けている。

【スクウェア・エニックス ヴィジュアルワークス部】
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