クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.35
特集
2018.05.14

スマートギリシャ時代

40歳で転職、キャリアをクリエイティブする
村上 臣


根っこはめんどくさがり屋な技術オタク
村上氏は自身を技術オタクと称する。
村上氏「自分自身も攻殻化したいくらい攻殻機動隊が好きです。攻殻機動隊の世界に早くなるように自分で作っていきたいと本気で思っています。便利なスマホもポケットから出すのがめんどくさいし、セキュリティとか、指紋認証とかめんどくさい(笑)。でも、めんどくさいことを解決しようとして新しい技術は生まれて発展する。iモードが始まる前はとにかくインターネットがめんどくさかった。いつでもどこでもインターネットをしたいのに、電話回線に繋げたりとなんだかんだ、インターネットができるまで10分くらいかかっていました。ケータイでインターネットができると聞き、シリコンバレーで見て、将来はモバイルだって確信しました。そして、スマホが現れて世の中がもっと便利になった。スマホがあれば自ら記憶する必要がない。スマホに記録できる、調べることができる。スマホを持つことで、人間の能力が拡張されていると言えるんです。もっともっと便利な技術が進化して、仕事の生産性も上げることができるようになれば、仕事を今の半分の時間で終わらせて残りは自由な時間にしたいと思っています」
そんな村上氏は、最近では社会を変える技術としてブロックチェーンに注目しているという。


時間があれば人はクリエイティブに専念できる
新しいテクノロジーには良い面、悪い面がある。しかし、テクノロジーの力をきちんと社会に合わせて使った未来を村上氏は「スマートギリシャ時代」と名付けて想像する。 
村上氏「自論ですけど、ローマ時代、ギリシャ時代は奴隷制度があり、奴隷に労働してもらうことで自由な時間を手に入れることができた。時間があると、人はクリエイティブに専念できるんです。そして文明がジャンプアップした。だから、未来はロボットやAIに任せることは任せて、生まれた時間で人はクリエイティブな活動をしよう!と、思うんです。例えば、AIを使って自分の意思を先読みしてもらって、音声入力やヒアラブルを活用して、究極、自分はイエスかノーだけ言っていれば物事が進む、そんな生活がいい(笑)。もっと言えば、イエス・ノーも口に出すのがめんどくさいから脳内で解決してほしい。体にスマホみたいなのを内蔵したいですね。10年後くらいにはそんなスマートギリシャ時代になってないかな、早く訪れないかなと思っています (笑) 」
村上氏の技術に対する探求心の根底にあるのは、自身のめんどくさいを解決することへの興味。そして想像だけに止まらず、技術を極めて、深堀してきたことが村上氏のキャリアを彩り、スペシャリストとして40代で新しい地へ招かれることに繋がったのであろう。

Profile

40歳で転職、キャリアをクリエイティブする
村上 臣
村上 臣
大学在学中に仲間とともにベンチャー 企業、有限会社電脳隊を設立。2000年に株式会社ピー・アイ・エムとヤフー株式会社の合併に伴いヤフー株式会社入社。一度退職した後、2012年、ヤフー株式会社に入社、執行役員 CMO(チーフ・モバイル・オフィサー)に就任し、モバイル事業の企画戦略を担当。2017年11月にLinkedInの日本代表に就任。