クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.39
特集
2018.09.14

【考察】これからのビジネスパーソンに問われる「マルチスキル」を身につける必要性

ヒーローへの憧れがモチベーションを高める
尾上松也

From the Editor in Chief

ビジネスタイムライン編集長 /倉本 麻衣

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日本の伝統芸能である「歌舞伎」の世界に身を置きながらも、更に新しい伝統に昇華継承しようと考える尾上松也
今回、取材をして強く感じたのは、一つのことにとらわれることなく、ベースとなる自分の強みを生かしながら幅広く挑戦をし続けるということ。

多様化された今の社会は、大きく一つにパッケージ化された概念などが通用しなくなり、次の概念づくりに向けての転換期である。このような時代を切り拓いていけるのは、個々が持つ「マルチスキル」が一つ挙げられるのではないだろうか。

あと数年で、完全なるデジタル・ネイティブな世代が成人を迎える。
それは、Google創立年である1998年以降に生まれた若者たち。彼らは、生まれた時からインターネットや携帯電話がある世代。すなわち、インターネットで検索すれば直ぐに情報が手に入る感覚が普通であり、「世界が自分のフィールドである」感覚がとても身近なのだ。あらゆる情報に触れ、自分に合うか合わないかの取捨選択力は、おそらく大人たちよりも優れているだろう。結果的に、自分が挑戦してみたい「コト」の範囲は幅広く捉えることができ、自分にとって必要なものだと思うものはどんどん取り入れることが出来る。

このように、次世代を担う若者たちが世の中に出てくるのはとても楽しみであると同時に、そういった若者たちと対等にビジネスを遂行出来る大人にならなければいけない。一つのコトにとらわれることなく、幅広い見聞と視野を持ち、一つでも多くのスキルや強みを身につけ続ける必要がある。

人生100年時代、健康であれば年齢問わず働くことが出来る。時代は大きく変わっているのだから、これまでの価値観やライフスタイルを見直しつつ、これまで培ってきたビジネススキルを軸に、全く違う何かへ挑戦し取り込んでみることで、新しい自分へ持っていってくれるかもしれない。

勇気を持つことの大切さ、次の自分へ動かすための心にヒーローを持つこと、些細かもしれないが、ビジネスパーソンにもヒントなることを今回、尾上松也から教えてもらったような気がする。

Profile

ヒーローへの憧れがモチベーションを高める
尾上松也
尾上松也
1985年1月30日東京生まれ。六代目尾上松助の長男。1990年5月歌舞伎座『伽羅先代萩』の鶴千代で二代目尾上松也を名のり初舞台。2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、『仮名手本忠臣蔵』早野勘平、『義経千本桜』狐忠信、『棒しばり』次郎冠者、『双蝶々曲輪日記 角力場』放駒長吉、『義経 千本桜 吉野山』佐藤忠信実は源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009年から歌舞伎自主公演「挑む」を主宰し、年一回のペースで継続中。歌舞伎の他にも、ミュージカル 「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、2017年はディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「木ドラ25さぼリーマン甘太朗」などに出演。多方面に活躍の場を広げている。