クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.41
特集
2018.11.15

01 その時のリアルなものを発信し続けたい

ミレニアル世代の「自分らしさ」 新しい価値創造へ
シンガーソングライター/iri


iriは、作詞作曲を自ら行う。最新曲『Only One』は、まだ見えぬ未来へ踏み出す応援歌のように捉えられる。力強い歌声でありつつも、等身大の世界観がミレニアル世代に支持される独特なグルーヴ感について、iriは次のように話す。

iri「新曲の『Only One』は、ファッションの専門職大学とのタイアップで作らせてもらいました。テーマが『世界のその先へ』というものだったので、自分が今考えていることを表現しています。それは『ファッションを通して自分を表現する』というものを、『音楽を通して自分を表現する』という自分に置き換えた時のイメージを大事にしながら。未来に向かって一つの作品として残していくことを意識して、飾らないこと、カッコいいと感じるものをそのまま表現したつもりです。タイトルにした『Only One』は、自分の歌声もそうだし、自分の存在そのものであると思っています」

では、iriはどのようなスタイルで曲作りを行っているのか。まだ世の中にはないまさに「オンリーワン」を創るための試行錯誤が見えてくる。

iri「私は基本的に曲の作り貯めをしません。いつもシンプルなトラックをパソコンで作ってメロディーを乗せていくのですが、その時に悩んでいることや描きたい風景、言葉を並べていって最後にタイトルをつけるというのが基本的な曲作りの流れです。サウンドもそうですがメッセージ含めて、その時のリアルなものを常に発信し続けたいと思っています。イメージを膨らませるのに詩集を見たりもします。曲作りをしていると行き詰まることがあるんですが、そういう時は音楽のインプットを減らすんです。なるべく普通の生活を送るようにしています。考えすぎると逆に良いものができないので。あまり趣味は無い方ですが、唯一『食虫植物(虫を餌にしている植物)』が好きて、家に『ハエとり草』があって眺めたりしています(笑)。あと、ユーチューブを観たり、TVだとクレイジージャーニーの番組が好きですね。自分らしさを表現するために言葉選びやサウンド作りなどギリギリまでこだわってやりたいので、曲を作るごとに自分を高めて『iriカラー』を打ち出して行きたいと思っています」

『Only One』
2018.08.29 RELEASE

Profile

ミレニアル世代の「自分らしさ」 新しい価値創造へ
シンガーソングライター/iri
シンガーソングライター/iri
神奈川県逗子市在住。自宅にあった母のアコースティックギターを独学で学び、アルバイト先の老舗 JAZZ BAR で弾き語りのライブ活動を始め、2014 年、雑誌「NYLON JAPAN」と「Sony Music」が開催したオーディション「JAM」でグランプリを獲得。HIP HOP 的なリリックとソウルフルでリヴァービーな歌声で、ジャンルレスな音楽を展開。2016 年 10 月アルバム「Groove it」でビクター・カラフルレコーズよりデビューし、iTunes Store にてトップ 10 入り、ヒップホップ / ラップチャートでは 1 位を獲得。 2017 年 3 月には、Nike Women「わたしに驚け」キャンペーンソングとなったシングル「Watashi」をリリース。続く 11 月、 EP「life ep」をリリースし、再び iTunes Store のヒップホップ / ラップチャートで 1 位を獲得。ドノヴァン・フランケンレイターやコリーヌ・ベイリーレイのオープニングアクトを務め、Chloe や VALENTINO のパーティーにてパフォーマンスを披露するなど、多方面から注目されている新進女性アーティストである。