クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.40
テクノロジー
2018.10.12

AI(人工知能)が歌手デビュー!?

AI Tommy
J-WAVE「INNOVATION WORLD」にて、ラジオAIアシスタントとして出演しているTommy。“AI Tommy”としてアーティスト活動を開始。9月19日にオリジナル曲「INNOVATION WORLD」で歌手デビューする。

AI(人工知能)が作詞し歌う時代がやってきた
J-WAVEで放送中の「INNOVATION WORLD」にラジオAIアシスタントとして出演している「AI Tommy」が歌手デビューする。TommyはIBMが開発したAI、Watsonをベースに作られており、2017年8月からラジオAIアシスタントとして活動。番組中では毎回登場するゲストの性格診断や曲のリクエストに応じて選曲を行う。J-WAVEの過去オンエアのデータベースから最適な楽曲を選定し、日々学習していくという。
そんなTommyの初のオリジナル曲はどのように制作されたのだろうか。J-WAVEプロデューサーの小向氏に話を伺った。
小向氏「AIに世界中の名作といわれる小説を学習させ、そこからイノベーションというテーマを与えて詩を書いてもらいました。イノベーションに関連する単語や文章を自動的に組み合わせてメロディにあてていきます。メロディが先にあったので語数を合わせたり、作曲家の方から韻をふんでくださいというオーダーもあり、そこのチューニングが難しかったですね。今回はファンタジー系の小説を読み込ませていますが、例えば哲学的なものを読み込ませたらまた違った歌詞が生まれるんじゃないでしょうか」


作曲・サウンドプロデュースは浅田祐介氏が手がけており未来感溢れるエレクトロチューンに仕上がっている。9月19日(水)より各種音楽ストリーミングサービスで全世界に向けて配信がスタートする。
今まで声だけであったTommyのビジュアルも公開された。デザインは、ポップでユーモラスな作品が特徴のbridgeshiphouse氏が手がける。
また、9月29日(土)、30日(日)に六本木ヒルズで開催されるINNOVATION WORLD FESTA 2018では、初のライブパフォーマンスが行われる。モーションキャプチャーを用いてダンスも披露する。Tommyのパフォーマンスの仕組みが見えるような仕掛けも考えていると小向氏はいう。イノフェスのオープニングを盛り上げてくれるだろう。
今後はAIのタレント化も需要が高まっていきそうだ。Tommyのポップでストリート感のあるデザインのキャラクター性は音楽やファッションなど様々な分野での企業とのコラボレーションも期待できる。ラジオAIアシスタントから歌手へ、その先の次なるポップアイコンとしての活躍に注目だ。