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ポルシェを通して見る日本の「おもてなし」と「目利き」文化

  • 2016/07/05
  • TIEUP
  • 38view

 

Creator:佐々木 隆将氏

911モデルの人気の秘訣

まず、ポルシェの中でも一番のアイコンになっているのが911モデル。決して安いものではなく、顧客を選ぶ車であるにも関わらず、人気は劣らない。その人気の秘訣を自らも911を操縦する佐々木氏が紐解く。「1963年にデビューしたポルシェ911は50年以上の歴史の中でデザインと性能の変化を繰り返し、常に妥協をゆるさない、その時代の中で最高のモノを作り出している事が、人気の秘訣だと思います。自動車は移動手段の一部と考える人が多い中、メーカーも快適な移動手段の研究に尽力を注ぐ911は、運転が楽しい車を目指しているように感じます。また50年後も存在しているのが911モデルだと考えています」

それでは、毎年開催されるモーターショーは、ポルシェとしてどのように企画され、創られているのか。紐解いていく。



1年がかりの「モーターショー」プロジェクトの舞台裏

モーターショーは、約1年前にプロジェクトが動き始める。まずは、プロジェクトの基本的な流れを佐々木氏へ聞いた。「開催8ヶ月程前にドイツでコンセプトが決定します。そこから私はプロジェクトへ携わることになるのですが、まずはドイツ本社で行われる会議へ参加し、日本のマーケットに適したデザインを選定し約3ヶ月かけて調整した後、最終形へ仕上げます。開催3ヶ月前になると、展示用ブース資材、演出資材、展示車両がドイツからコンテナ30台分ほど船便と航空便で送られてくるので、同時にディテール(電気、水道、消防設備等)を調整していきます。その後、最終確認の為、改めて独で最終確認をします」


日本の地震対策を考慮したクリエイティブ

展示デザインに関して、ヨーロッパと日本とでは地震に対する考え方が大きく違うと佐々木氏は言う。「ヨーロッパでは地震が少ない為、地震対策をデザインに取り込まないケースが多いです。また、消防基準も大きく違う為、日本以外の展示会で使用できる建築資材でも日本では認められないケースが多々あります」これらの他にも、避難動線の確保や消防設備の設置義務などを考慮しデザイン調整を行う必要がある。佐々木氏には、ドイツ本国のクリエイティブへの理解も、そして日本人としての「ポルシェを最高に良いものとして見せたい」というリスペクトがあるからこそ現場をし切れるのだろうと思えた。


施工は24時間2交代制

これだけの展示ブースだと、組み立てるにも相当数の人と時間が必要になるのではと思うが、どのような施工体制を組んでいるのか。「施工は、主に50〜60人の職人をドイツから来日させて24時間2交代制で行います。その他、電気・水道・消防設備・照明設備などを行う日本の職人が40〜50名程携わります。一つのミスで全てがストップしてしまうので、常にドイツ側や関係各所と状況確認し進行します」調整の中でデザインやコンセプトを崩さずブランドイメージを創りだすのが佐々木氏のミッションとなっている。


日本の「使い捨て文化」は、おもてなしに反してないか?

ヨーロッパと日本における、プロダクト志向と市場性の違いについて深掘りする中で、一つの本質が見えてきた。「ドイツのプロダクト全体に言える事かもしれませんが、真面目で正統派な工業デザインを貫いているのがドイツの魅力ではないかと感じています。それに対して、日本は使い捨て文化がデザイン業界全体を迷走に導いた印象があります。イタリアの派手さはなく、しかし英国の古臭さもないドイツのデザイン性は、日本市場にマッチしているように思います」




BTL TOKYO:編集部の視点

日本顧客が見極める「コストパフォーマンス」の良さ

少し前の世代では、「911 vs ケイマン」のポルシェ論争があった。しかし、このところの日本市場ではケイマンに人気が出てきているようだ。現に、限定販売されたケイマンは即完売となり生産待ちの状態が続く。

一つの理由として、911モデルの価格帯が、1200万円代〜2000万円代に対して、ケイマンは600万円代〜1000万円代で、約半分の価格で手に入れることが出来る。しかしスペック面を見ても、ケイマンは911に劣らぬ、むしろ超えないように造られているという話もあるぐらいだ。車体のスポーティーさ、経済性、性能面、安全性など相対的に比較して「コストパフォーマンス」の良さで見極める目利きは、あらゆるモノに対して細部まで気を抜かない職人気質でモノづくりを極めようとする、日本人らしい選び方とも言える。

日本には古き良き伝統が多くあり、未だに途絶えることなく脈々と伝えられるものも多くあることを考えると、日本人ならではの勤勉さ、技術力をフルに発揮し、古いものを古いものとして捨てるのではなく、現代に蘇らせるプロダクトを創ることが出来れば、クリエイティブの世界でも、世界を牽引出来る国になるのではないか。そのためには、まずは歴史や祖先に対して敬意を払い、使い捨て文化などではない、本来の日本らしさを知る必要があるように思えた。



緊張感が漂う中、着々と建設が進む



■トウキョウインスティチュート株式会社
http://www.nexgate.jp/company/tokyoinstitute/

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