2016/11/28 | TIEUP | 95view

第29回 東京国際映画祭

昨年来日したヘレン・ミレン。今年も様々なゲストが来日し、華やかなドレスでレッドカーペットを彩る。
©2015 TIFF

とても煌びやかで華やかなイメージがある映画の世界。あらゆる映画を通してその国の社会情勢や文化、時代背景に触れることが出来る。10日間の期間中に200以上もの上映がされる作品には、クリエイティビティに導いてくれる多くのヒントが隠されている。




映画を通じた海外交流ビジネスの発展

はじめに、東京国際映画祭開催の目的は何なのか。東京国際映画祭事務局長 都島氏に話を聞いた。

都島氏 「まず、映画を通じての海外との文化交流、及び、国内外での映画産業の発展を目的としています。海外作品、及び、そのゲストをお呼びすることで海外文化を日本国内に紹介し、同時に、日本の作品を取り上げ海外へ発信する、双方向の文化コミュニケーションが図れます。自国以外への発信をしていく機能を持たせたいと考えているのです。更に、ただ映画を見せる場だけではなく、その後、国内を中心に配給が決まってビジネスとして発展することも目指しています」


どのように東京国際映画祭は準備されているのか

毎年、映画祭終了と同時に次の年に向けて動き出す。1年のサイクルはどのように構成されているのか。

都島氏「映画祭が終了してから年内に、動員数など含めた公式記録用の取りまとめを行います。その後、2月のベルリン映画祭のタイミングに合わせて次年度作品の応募受付の開始告知、3月の理事会・評議員会にて次年度の予算を決定します。4月下旬から応募受付を開始、世界各国から作品が集まってきます。そして6月中旬の理事会・評議員会にて、前年度決算報告と共に今年度の予算修正承認がなされます。7月下旬にはオープニング、クロージング作品が決定し一般の方へも伝わる動きを取り、9月下旬に全体のラインアップ発表会が行われます」


「魅力的すぎる」東京の課題

映画祭期間中に200以上の作品が上演される中、気になるのは来場者動向である。東京での課題感を話してくれた。

都島氏「海外では、釜山、ベルリン、トロントといった国際映画祭が開催されていますが、東京と大きく違うのは、一般の方の参加が多いことです。東京は毎年一定数の来場者はいるものの“映画祭だから観よう”という文化がそこまで浸透していないことは課題として捉えています。理由としては、東京の街は大きすぎるのかなと思っています。ある意味、とても魅力がありすぎて地域性を出しにくいのです。東京在住者にもっと興味をもってもらうにはどうすべきかというのが課題です」


コンペティションの選定と動向

また、今年は世界の秋の新作を中心に、期待の若手から充実のベテランまで約1500にのぼる応募の中から16作品が選出されている。

都島氏「クオリティ重視で決めていくのですが、ワールドプレミア作品をはじめプレミア作品かどうかを確認します。また、特定の国に偏らないようにもしています。今年の作品は、移民の問題を取り扱った作品などが多く、魅力的な人間を中心に捉えて、複雑な現代社会を生き抜こうとする姿を描いている点が共通しているというのが特徴的だと思います。コンペティション作品を見ればその国の今の背景を知ることが出来ます」



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