クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.36
TIEUP
2018.06.14

「これ本当に公式?」 踊ってみたからみえるJALの本気


客室業務員が踊ってみた。ニコニコ動画の人気カテゴリでもある「踊ってみた」と掛け合わせ、日本航空が配信したのは今までのイメージを一変させるような動画。2017年のニコニコ超会議では踊ってみたブースにも参加。同年12月には「ニコニコ踊ってみたフェス  Powered by Japan Airlines」をなんと、羽田格納庫にて開催。こうした取り組みの背景について、日本航空 Web販売部の岡本氏 とWebコミュニケーショングループの春花氏に話を伺った。

JALの本気を具現化する
踊ってみたフェスでは人気の踊り手をはじめ、一般ユーザー約450人が参加。羽田格納庫にてJALオリジナル楽曲を全員で踊る動画をニコニコ生放送で配信した。イベント開催はどのようにして実現したのだろうか。
春花氏「超会議で、『踊ってみた』を通してJAL社員とユーザーが一緒になって楽しむ姿を目の当たりにし、JALを身近に感じてもらえているなと実感しました。そこで、より皆さまにスペシャルな体験をしてもらいたいと思い、羽田格納庫でイベントを実施しようと考えました。エンターテインメントで使用する場所ではないですが、整備士のリアルな作業や、JALの機体が間近で見られる、特別な空間を提供できるのではないかと思い、実現に向けて動きました」
実際に壇上に立ち、踊ってみたを体験した岡本氏は、イベントの感触について次のように語る。
岡本氏「ついにJALもここまできたなと。格納庫は整備の第一線、今までのJALだったら格納庫でダンスイベントを行うなんて考えられなかったと思います。実現に際して社内に協力してくれる方が多かったということを感じました。このイベントでお客さまにも今回のイベントコンセプトである『JALの本気』が伝わったのではないかと思います」


リアルとの連動が図れることの強み
Web動画はターゲティングによりピンポイントで対象にアプローチできる。そのため、こうした企業イメージを刷新するような動画も、ブランディングとして前向きに実行できる。中でもニコニコ動画はリアルとの連動が図れるのが強みだという。
岡本氏「ニコニコ動画はリアルに強いと思います。私の本業であるWebマーケティングの世界では、お客さまの反応はデータや数値でしか見られないため、本当の声を感じ取るのは難しい。デジタルで配信し、瞬間、瞬間で生の反応がコメントとして見られる。そして会場ではお客さまと直接会話ができるというのは極めて貴重なことだと感じています」


個々に注目した活躍の場を広げる
踊ってみたで、キレのあるダンスを披露する岡本氏はユーザーの間でも「JALの岡本さん」として人気を集めている。
最近では、企業内「個人」が注目されるようになり、企業としてもパーソナライズされた活躍の場を今後広げていく必要があるという。
春花氏「今の時代、社員の顔が見える安心感や信頼感は非常に大きいです。そういった意味で岡本のような存在は大切にしていきたいです。一人一人こんな個性がある企業なんだというのをいかに伝えていくかも今後の我々のミッションの一つだと思っています」

岡本さん、客室乗務員などJALスタッフが「バタフライ グラフィティ」踊ってみた

編集部の視点
最初の踊ってみた動画の撮影場所が格納庫だったこともあり、ユーザーからもあの場所で踊ってみたいという声があったという。「あの動画の場所で一緒に踊れるんだ」という一種の聖地巡礼のような体験にもつながっているようだ。社員のキャラクター性が人気につながったように、ブランディングの中でも話題性だけでないこうした新しい形のファンを獲得する動きが今後重要になってくるのだろう。