クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.41
TIEUP
2018.11.15

すべての人に美味しい食事を ANAの特別機内食に世界初の米粉パンが誕生


飛行機の中の楽しみといえば、機内食と答える方も多いだろう。しかし、空の上という地上とは異なる環境は食材にとって良い環境とは決して言えない。地上と上空と遜色のない、美味しいものをお客様に提供したいという思いを持ち、ANAでは季節毎に機内食メニューの改定を行っている。今年の9月からは、オーダーが増え始めているアレルゲン対応食の食物アレルギーのお客様に向けたANAオリジナルグルテンフリー米粉パンの提供を開始。どのように米粉パンが生まれたのか、ANA 商品戦略部の佐々木氏に開発秘話を伺った。

機内でも美味しく食べられる米粉パンの追求
佐々木氏「アレルゲン対応食を含む特別機内食のオーダーは年々増加傾向にあり、年間予約件数は2014年〜2017年にかけて約6倍近く伸びていおり(※1)、お客様からの期待も高いです。アレルゲン対応食は、指定原材料の混入を避ける為、専門の工場で製造されたものをご提供しています。海外ではアレルゲンフリー、グルテンフリーの食品は増えていますが、日本ではまだまだ市場は大きくありません。そんな中でもより良いサービスを提供するためには、独自で開発していく必要があると感じていたところ、米粉パンの開発に力を入れているコスモバイタル社より提案を受け、共同開発をすることになりました」

こうしてグルテンフリーと味にこだわり、半年をかけてANAの機内食工場のベーカリーのシェフとコスモバイタル社で開発を行う。

佐々木氏「この米粉パンは米粉で膨らませることにこだわっており、お米を細かく粉砕すること、加熱するタイミングによってそれを実現しています。ただ、上空で食べるとなると味覚も嗅覚も地上とは異なります。機内の湿度や環境によって味覚が鈍るため、パサつきを抑えしっかり風味が伝わるよう、ANAのベーカリーのシェフとコスモバイタル社が試作を重ね、味、食感を追求していきました」


世界中の人に喜ばれるメニューの開発
今までは美味しさを追求していた機内食の開発、今後は多様性も意識した開発を同時に行うという。

佐々木氏「今、国際線ご搭乗のお客様で海外からのお客様の割合が増え、便によって5割を超えることも多くあります。日本人の嗜好に沿ったものだけではなく、より海外のお客様にも喜んでいただけるような新メニューを開発中です。そして、多様な宗教、健康のための心配り、お子様向けに用意しているスペシャルミールにも力を入れています。今後も食の流行やニーズを意識しながら、より多くのお客様に喜ばれるメニューを開発していきたいと思っています」

地上と違い上空で提供する食事は、一つ開発するにも多くの条件をくぐり抜ける必要がある。美味しい食事というだけでなく、安全に楽しめる機内食の追求。こうした取り組みを皮切りに、アレルゲンフリーな食品も今後日本で増えていきそうだ。

グルテンフリー
グルテンとは小麦や大麦、ライ麦などに  含まれるタンパク質のこと。こうしたグルテン を含まない食品のことをグルテンフリーと 呼び、麦類などの食物アレルギーにおける食文化、アスリートに配慮した食品として、海外でも注目度が高まっている。


ANA国際線機内食
季節毎にメニューの改定が行われているANAの機内食。コンセプトは「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」による、美味の共演。Connoisseur(コノシュアー)とは、「その道を極めた目利き」をあらわす言葉。常に新たな食の世界を切り開き、お酒などの嗜好品を芸術のごとく高める世界の匠たちと、高度1万メートルの特別な一皿を知るANAシェフチームとの共演が実現した。