クリエイティブ経済誌 BUSINESS TIMELINE
Vol.43
TIEUP
2018.12.14

「新しい体験を創造する」 バニラエアならではのモノづくりとは?

Vanilla Air
Flight Kitchen
機内食の冬メニュー!


「Creating New Sky Experience.」をスローガンとして掲げるバニラエア。社員一丸となり常にお客様目線でサービス改善に努めている同社。機内食の冬メニューとして12月1日より提供開始となった「ごろっと!ほっこり!スープカレー」のエピソードについて伺った。

函館商業高校との共同開発
新商品の「ごろっと!ほっこり!スープカレー」は函館商業高校の学生たちとの取り組みで誕生した。2017年8月に横浜で開催された『商業高校フードグランプリ2017』で同校の地元の特産物を活かした料理へのこだわり、地元を盛り上げたいという学生の熱意に惹かれ、今回のプロジェクトがスタート。3年生の1クラス37名を6班に分け、コンペ形式で選定を行った。今回、実現はしなかったものの、バニラエアのコーポレートカラーであるイエローを使ったカボチャプリンや、函館名産のイカを使ったイカナポリタンパイなど様々な提案が上がった。提案を受けた商品は全て、純粋にバニラエアに搭乗するお客様に美味しく食べてもらいたいという素直な気持ちが強く現れており、1つに絞ることが難しかったという。その中から、最も北海道らしさをアピールし、なおかつ機内で提供するという特色が考慮されていた『ごろっと!ほっこり!スープカレー』が選定された。

バニラエアのメイン利用客は20~30代の女性が多い。女性が食べたいと思うもの、栄養バランスが良いもの、見た目も魅力があるもの、そして北海道らしいものという点が選定のポイントであったという。そこから商品化実現へ向け、函館、成田と距離があるため打ち合わせはテレビ電話で行い、議論を交わしたという。

函館商業高校学生「スープカレーは容器からこぼれやすく火傷をする危険性や、容器の問題などたくさんの課題がありました。しかし、テレビ会議などを通して詳しく質問を重ね、商品化への可能性を広げました。多くの時間を費やした、今回皆で考えたスープカレーが実際に機内食として販売されることが大変嬉しく、楽しみです」

さらに学生と共に開発を行ったバニラエアの商品開発部インフライトサービスグループ山田氏は、「非日常である機内で提供する際の問題点や、ターゲット層など、多くの課題にぶつかりながらも前向きに、お客様を想いながら精一杯商品開発に取り組んでもらいました。想像力を膨らませ、目の前にいないバニラエアに搭乗されるお客様を想いながら真摯に取り組む姿勢の大切さに改めて気付かされました。函館商業高等学校の生徒様の『北海道により興味を持ってもらい、函館に足を運んでくれる方が増えて欲しい』という思いの詰まったスープカレー。私たちも一人でも多くのお客様に機内でご賞味頂けるようにおすすめしていきます」と語る。

機内では、急な揺れが起きてもスープがこぼれない深さがある容器に、カレーとターメリックライスを分けて入れる。容器の色も高級感のあるものを採用した。細部まで学生とバニラエアの想いとこだわりが詰まった「ごろっと!ほっこり!スープカレー」は2019年3月31日まで楽しめる。


部署を跨いでみんなで作り上げる文化
バニラエアでは職務に限らず、一丸となりサービス向上、増収に向けて取り組んでるという。機内食や機内販売はどのように検討されていくのか、バニラエア 販売促進部の向久保氏に伺った。

向久保氏「管理職2名、現役フライトアテンダント4名で構成される『インフライトグループ』と人を招く施策を考えていることから名づけられた、現役フライトアテンダントで構成される『招き猫委員会』が連携し、新商品は検討されます。日頃の業務において、どんなサービス、どんな商品がお客様に喜んでいただけるのか、現場の声をもとに常に考え提案していくという企業カルチャーもあります」

また、機内誌『VANILLA PRESS』 の企画もスタッフがチームを組んで行っている。機内誌のバニラエア就航地紹介ページではパイロット、フライトアテンダント、内勤スタッフなどが実際におすすめとするニッチなポイントを紹介。取材も社員で行っているという。

向久保氏「バニラエアを利用されるお客様は旅慣れている、フットワークの軽いお客様が多いという印象です。どこででも手に入る情報を提供しても、お客様の旅のヒントにはならないんです。地元の人や、各就航地を飛び回っている運航乗務員だからこそ知る新しいスポット・見れる景色・食べられるものを紹介するなど、“ガイドブックには載っていないことを載せる”ということにこだわっています」