#メイカーズ | 2016/11/28 | 粟飯原 理咲(あいはら りさ) | 1view

次なる食卓ブーム到来。料理を新たに演出する “スレート”とは



SNS時代の到来で、いまや家庭の食卓は閉じられたものではなく、「こんな料理を作ったの!」と自己表現として日々シェアするものへ。ここ1~2年、“素敵に魅せる”ためのアイテムとして、ホームパーティ好きや料理好きたちの間で人気を集めはじめているのが「スレート」です。粘板岩の薄い板で、もともとは建築資材として使われることが多かったものが、料理を盛るための新しいテーブルウェアとして、口に入れても安全な素材でできたチョークなどと共に登場し、にわかに注目されるようになりました。

「スレートに盛ると、なんてことないお料理やお菓子がオシャレに見えて、普段の何気ない暮らしが、ちょっとときめきます。洋のものだけでなく、和食や和菓子、エスニックのおつまみなど、料理のジャンルを問わず使えるのも嬉しい。付属のチョークで文字が書けるのも楽しいポイントです。InstagramなどのSNSにアップする際には、デザインの一部として皿に手書きの文字があると目を引きますし、ぱっと見でわかりにくいものを説明できるという利点も」

このようにスレートを使った“演出の楽しさ”を語るのは、「BRUNO(ブルーノ)マルチスレート」を愛用するフードコーディネーターのさくらいしょうこさん。その言葉通り、Instagramで「#スレート」とハッシュタグを付けて投稿された写真も2000件を超える盛り上がりを見せています。

はじめはアメリカを中心にブレイクしたこの「スレート」をいち早く日本に持ち込み、昨年6月に発売を開始した「ブルックリンスレートカンパニー」(写真)の日本総代理店、スターティス株式会社(東京都港区)広報の山本真衣さんは、人気の背景を「近年、『ギャザリング』や『おうちカフェ』など、家族や友人たちと食卓を囲むことやホームパーティが注目される中で、スレートがニーズにぴったり合ったのでは。また、SNSの普及で自分で作った料理や食卓の様子をみんなで共有したいという意識が、料理を美味しく魅せるスレートプレートへの感心に繋がっているのだと思います」と分析しています。

誕生日にゲストの名前をスレートに手書きしてパーティを盛り上げたり、ひとりで食べる朝食に「Happy Morning」と添えて写真を撮るだけで、日常が “ハレの日” に変身したり。SNSにアップされた個性溢れるスレートのビジュアルを眺めていると、これからのプロダクトには「消費者が自身のアイデアを加えて自己表現として“演出”できる余白があること」が求められているのではと感じます。その意味で、スレートが主役なら、口に入れても安全なチョークは、演出家にはたまらない名脇役と言えそう。もちろん、本当の主役であり真打ちは、盛り付けられた「料理」なのですけれど。
粟飯原 理咲(あいはら りさ)

粟飯原 理咲(あいはら りさ)

アイランド株式会社/代表取締役社長
ライフスタイルメディアを展開する「アイランド株式会社」代表。国立筑波大学卒業後、NTTコミュニケーションズ株式会社、株式会社リクルート、総合情報サイト「All About」マーケティングプランナー職勤務を経て、2003年7月より現職。生活者の視点に立ち、「おとりよせネット」「レシピブログ」「朝時間.jp」などの人気サイトや、キッチン付きイベントスペース「外苑前アイランドスタジオ」を運営中。
https://www.ai-land.co.jp/

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