#メイカーズ | 2017/01/17 | 粟飯原 理咲(あいはら りさ) | 1view

クリエイティビティを刺激する日本のおせち

お正月の代表食である「おせち」ですが、ここ数年、注目されているのが“進化形おせち”となる「スイーツおせち」。その名の通り、かまぼこや栗きんとん、伊達巻、黒豆といった代表的なおせちの“料理”の代わりに、新年らしい華やかな和菓子や洋菓子をお重に詰めたものです。

人気の洋和菓子店や、百貨店・スーパー、そしてコンビニエンスストアでも2013年~2014年ごろから取り扱いが話題になるようになったこのおせち。たとえば、チーズケーキで有名な北海道のスイーツの名店「ルタオ」では、飾り付けに縁起の 良い黒豆を用いたモンブランや、    日本庭園をイメージしたタルト、    彩り豊かなフルーツをトッピングしたプリンなど、手間暇をかけて作った繊細なスイーツを一の重、二の重に詰め合わせています(※写真1)。2013年から販売を開始したというこちらのおせち、反響を伺うと2014年、2015年は半月ほどで限定300台、250台がそれぞれ完売したのだとか。

(※写真1)

「スイーツのおせち」という切り口の意外性に加えて、心惹かれるのは、やはり「フォトジェニック」要素満点のデザイン。ルタオを展開する株式会社ケイシイシイのダイレクトマーケティング部・西尾雄介さんによると、「お正月にあっと驚くような、豪華絢爛なスイーツおせち」というコンセプトでお重もオリジナルに開発しているそう。京都・宇治に店舗を構える宇治茶専門店「伊藤久右衛門」の「京菓子おせち」(※写真2)でも、新春にいち早く咲く“梅の花”のモチーフや、春を告げる“玉椿”など、眺めているだけでうっとりする和菓子が桐箱のなかに詰まっています。


(※写真2)

おせちという「定番商品」も、“素材を料理からスイーツに変える”というアイデア一つで、サプライズ感のある「新商品」に。この発想転換は、これからのクリエイティブアイデアのお手本にもなるのではないでしょうか。
粟飯原 理咲(あいはら りさ)

粟飯原 理咲(あいはら りさ)

アイランド株式会社/代表取締役社長
ライフスタイルメディアを展開する「アイランド株式会社」代表。国立筑波大学卒業後、NTTコミュニケーションズ株式会社、株式会社リクルート、総合情報サイト「All About」マーケティングプランナー職勤務を経て、2003年7月より現職。生活者の視点に立ち、「おとりよせネット」「レシピブログ」「朝時間.jp」などの人気サイトや、キッチン付きイベントスペース「外苑前アイランドスタジオ」を運営中。
https://www.ai-land.co.jp/

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