2017/08/17 | 「イノベーション」の美学 | 82view

03 山から学び、海へ還す

様々な気づきと学びを与えてくれる山。エベレストを目指しても全ての人が登頂できるわけではない中、真鈴はエベレストに登るという目標を達成し、既に次を見据えていた。完遂力とは、ただ目標を達成するだけではなく、目標を成し遂げる先に新たなビジョンが拡がっていることを言うのではないかと、気づかせてくれる何かがある。


完遂力は「目標が通過点に変わるとき」に得られる

何事もやり切ること、いわゆる「完遂力」はビジネスシーンで多いに求められることである。10代にして世界七大陸最高峰を踏破した真鈴にとってのやり遂げるための源泉について聞いた。
真鈴「エベレストに登ることは目標でしたが、最終ゴールじゃなかった。登りきる前には次のことを考えていたんです。登りきった時に、それは通過点でしかなかったと思えたことが、次への一番のドライブだと思います」


「マイナスの感情」は、排除するのではなく受け入れる

目標を達成するために過ごす中で、時にはマイナスの感情が湧くこともある。そういった感情とどのように向き合っているのか。
真鈴「基本的にマイナスの感情は受け入れるようにしています。今、私は悲しんでいるなとか、怒っているなとか、客観的に自分を見てみるんです。世界にはプラスとマイナスがあって、マイナスでどん底に落ちた時ほど、その反対もあり得ると思うと、失敗やネガティブな感情も寛容的に受け入れられるんです。傷つくことが一番自分を強くしてくれているとわかっているから・・・」


そして次の目標は「海」へ

七大陸最高峰の踏破、更に2017年は南極点と北極点の両点を踏破し「探検家グランドスラム」を完結してから一転、世界一周のセイリングを目指す。真鈴は、どのようなことをやっていこうと考えているのか。
真鈴「海のプロジェクトでは、世界中の人と繋がって、貧困の子供たちに食の大切さを伝えたり、どんな環境や境遇に遭遇しても、絶対にそこから自分を引っ張り出すことが出来るという想いを伝えていきたいと考えています」
また、真鈴は山と海について明確な役割の違いを見出していた。それは「山で得られたものを海に還す」というような、自然の摂理に則った行動のようにも見える。
真鈴「山というのは、生きることにおいての色々な要素が凝縮されて現実化したもので、自分にとっての『人生の先生』でした。逆に、海は学ぼうという想いではなく、海を通じて自分自身の夢を叶えつつ、出会う人の夢を叶えていきたいという想いがあります。一度もセイリングをしたことがないのですが、これから南アフリカの海洋学校に行って5ヶ月間でセイリングを学んで、その後に世界1周をしようとしています」
セイリングのトレーニングを重ねたのち、約10箇所以上の拠点をまわりながら9ヶ月程かけて世界一周を行う。山とは違った海の危険が隣り合わせだが、それ以上に海の偉大さが何かを与えてくれるだろう。
真鈴が「マリン(海)」との関係を通じて、どのようなスケール感のある経験値と新しい目標を持って帰ってくるのか、BTLとしても応援すると同時に今後に注目していきたい。





■ 無料定期購読はこちらから →https://businesstimeline.jp/order/inquiry


[会員限定] この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

南谷真鈴

南谷真鈴

1996年、神奈川県生まれ。1歳半のときに父親の転勤でマレーシアへ。その後、上海や香港で生活。以降、12年間海外在住。2011年〜13年の間に香港の山々を全て登り、その後ネパールやチベットの6000m級の山々に登頂。2016年7月4日、北アメリカ大陸のデナリ登頂により、日本人最年少で世界七大陸最高峰を制覇。2016年には日経ビジネスオンラインの、新しい世界を切り開くリーダーを選出するプロジェクト、「チェンジメーカーオブザイヤー」10人のうちの1人に選出される。現在早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科在学中。 2016年12月より女性初のユニクログローバルブランドアンバサダーに就任。

プレミアム会員募集 プレミアム会員募集

INTERVIEW

コミュニティ企画

  • 新着記事
  • ランキング

BTL TOKYO

TAG

TWITTER

FACEBOOK

RECRUIT

求人
  • 2017年10月号
  • 2017年09月号
  • 2017年08月号

毎月15日発行 クリエイティブ経済誌「BTL TOKYO」は
企画・マーケティング・クリエイティブ職に就く
ビジネスパーソン向け無料の月刊誌です

無料定期購読