2017/09/15 | AI特集 | 99view

part2 04 2020年スポーツ×先端テクノロジーな世界

part2 04
2020年スポーツ×先端テクノロジーな世界


2020年東京オリンピックが3年後に迫る。日本のテクノロジーを披露するにはとても最適な年となる。テクノロジー業界を牽引する者たちは、「海外から見た日本への期待」を強く意識して計画しているようだ。

「エキゾチックでアメイジングなジャパン」への期待

原氏「富士通は東京オリンピックのスポンサーになったこともあり、スポーツに力を入れています。例えば、TVでパ・リーグの試合のビデオ解析をすることで好きなシーンを抽出できたり、統計分析でピッチャーの投球を予測などして楽しめるサービス開発を行っています。また、バスケットのBリーグと連動して試合の映像を360度で見れたり、選手のプレイを『Zinrai』で解析して戦略を練るようなこともやっています」

久世氏「今、高画質テレビは4Kが主流ですが、これからは8Kになることが見込まれます。この技術は日本が進んでいると思います。例えば、東京タワーから撮影すると車のナンバープレートまで全て見えるほどの画質で、これに分析技術を組み合わせると結構新しいことが出来るのではないかと考えています。IBMでは、テニス、ラグビー、アメフトの画像分析を行っていて、特にラグビーは選手にセンサーをつけることが出来るので、心拍数、血中酸素濃度など試合中に分析しています。コーチが、選手を見ることなくPCを見て戦略を考えているのは非常に今っぽいですね(笑)」

林氏「2020年の東京オリンピックを意識して、2019年に新しいロボットを発売する予定です。2015年に政府はロボット新戦略としてロボット立国を目指すと言っています。当時はペッパーがでてきて、今後も盛り上がるのでは、という期待感がありました。しかしそのあとが続いていない。地道にロボット技術は発達しています。オリンピックでは海外の人たちが、わかりやすくエキゾチックでアメイジングなジャパンを期待してくるでしょう。ならば私たちが提供しようと急ピッチで準備を進めています」


編集部の視点

マイノリティからマジョリティへ
〜AI進化によるパラダイムシフト〜

人類は進化の過程で火を扱うようになり、自動車や列車、飛行機や船で移動できるようになった。そしてコンピュータを扱えるようにもなった。人々は理論や理性で証明できないものが出てきた時、「神業」「奇跡」「魔法」などのように捉えることがあるが、科学の発達によってそれらが証明されることで現実の生活にあるものとして認識される。
そして今、「AI」という一つのキーワードが新たな「魔法」のようなものとして「未来」と「脅威」を行き来しつつも、現実のものにするために、専門家たちによって日々開発と検証が重ねられている。今回取材した、富士通のZinraiやIBMのWatsonは、ディープラーニングをはじめとして、いくつものAIアルゴリズムを開発し、IoTの進化によって得られるビッグデータを使って、より現実性のある解を導き出せるように進化している。

しかし、現実性のある解を導き出すには、データは膨大になり、アルゴリズムは複雑化する。そこで、ハードウエアメーカーでもある富士通とIBMは、AIアルゴリズムに対応するための半導体開発も同時に行う。従来型コンピュータは、いずれ半導体の限界を迎えることから、特に組み合わせ最適化問題(渋滞回避、最短ルートを導くなど自動運転の有効活用が可能となる)を脅威のスピードで解けることがわかっている量子コンピュータの研究開発を進める。また、ネットワークの辺縁部(エッジ)でデータを処理してからクラウドに集約することで、データ処理遅延を極小化しリアルタイム処理を実現出来るなどのエッジコンピューティングのアーキテクチャへも力を注ぐ。

AIが脅威なものとして触れられるのは、前述のようにAIアルゴリズムの周辺のあらゆる技術の考え方を動かすことで、「人間を超えるのではないか」と、とても大きな変化が訪れるように感じてしまうからではないか。しかし、技術を真摯的に用いることで、脅威ではなく未来づくりに役立て現実のものとして受け入れられるとBTLとしては考える。実際、AIによって世の中は大きく変わっていくだろう。そして、マイノリティからマジョリティへの過程の中で、無数のビジネスが生まれ、そこからパラダイムシフトが起きることを忘れてはならない。




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スプツニ子!

スプツニ子!

テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映させた映像、音楽、写真、パフォーマンス作品を制作。最近の主な展覧会に、「第3回瀬戸内国際芸術祭」(ベネッセ アートサイト常設作品2016)など。2013年よりマサチューセッツ工科大学(MIT) メディアラボ 助教に就任し Design Fiction 研究室を創設。2016年第11回「ロレアル- ユネスコ女性科学者日本特別賞」受賞。2016年4月~NHK「スーパープレゼンテーション」のMCを務める。著書「はみだす力」(宝島社)。

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