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02 SNSは楽しいことをおすそ分けするツール

  • 2017/10/16
  • 69view
安田 顕

安田 顕


スマートフォンの普及とともに、個人がオープンな形で発信できる新しいコミュニケーションツールとしてSNSが浸透。プロモーションとして大きな効果が得られるのとは逆に、マイナスにふれてしまい人が傷つくことも少なくない。そこで、エンターテインメント業界に身を置く二人から「人を傷つけない笑い」の大切さとその表現の追求について聞くことができた。

エンターテインメントで表現する「人を傷つけない笑い」

エンターテインメントは、多くの人が楽しめる娯楽の一つである。表現する側として、福田雄一と安田顕のエンターテインメントにおける「人を傷つけない笑い」の考え方が、非常に興味深い。
福田「僕が一番必要だと思っているのが、『人を傷つけない笑い』。これは絶対に自分の中で守っているルールだし、そうありたいなと思っていることです。最近は、SNSで簡単に人の心をえぐれてしまう時代だからこそ、絶対に人を傷つけない笑いというのを自分の中のテーマにしているかもしれないです。アメリカに住んでいる作曲家の方と話した時に、『ツイッターを人の批判に使うのは日本だけなんだよ』って言われたんですよね。アメリカではツイッターは、自分が何か楽しいことがあったときに『人におすそ分けするための道具』だと話されていました。ネガティブに使っていくのかポジティブに使っていくのか。僕たちは、『人を傷つけても楽しくないでしょ』と訴えることはできる。それを言葉として言えない代わりにエンターテインメントの世界感を作って表現することで、一つ一つ分かってもらえたら嬉しいなと思います」
安田「否定から入るんじゃなくて受け入れる。2020年よりも、もっとその先にエンターテインメントは面白いことになるんじゃないかなと思います。日本の優れた部分を大事にしつつ、海外のものも受け入れて『ごった煮』にしていく中で、新しいものが生まれるんじゃないかと思います。『サブカル』と言われているものを逆に、『カルチャーにしちゃおう』ぐらいの勢いがあっても良いのかなと思います」


『安田顕』はベンチに必ず居るポジションでありたい

否定ではなく受け入れて、そして既にあるものとミックスさせて勢いよく表現する。ネガティブにふれさせない瞬発力の高さを、福田雄一と安田顕のコラボレーションからは見て取れる。
福田「ダメなものを叩く時間があったら良いものを拾っていけば良いんですよ。今って『叩かれるのが怖いから作れません』という時代なんです。安田さんという人は、そこに突っ込んでいく時に機動力を与えてくれる人で、面白い危険な賭けに兵器を持ったような強さで乗り込んで行ける自分がいるんです。アオイホノオ(※1)で、庵野ヒデアキを安田さんにやってもらいたかったのはそこなんですよね。庵野ヒデアキという人を表現するには、ものすごく危険をはらんでいたと思うんです。僕は、安田さんがやってくれることで何も怖くなくなるというか、違うエンジンを搭載させてくれるんですよね」
安田「スタメンとまではいかないけれども、ベンチには必ず居るヤツというポジションですね(笑)」
福田「ムロツヨシと佐藤二朗は僕にとってものすごく操縦しやすいエンジンで、勢いよく行きたい時に違うエンジンを搭載させてくれるのが安田さんという存在ですね」

(※1)原作:島本和彦による日本の学園青春漫画「アオイホノオ」(小学館「ゲッサン」連載)が、2016年にTV東京にて放映。1980年代初頭、舞台は大阪芸術大学。漫画家、アニメーター、映像作家を目指す若者を描く。脚本・監督を福田雄一がつとめる。庵野ヒデアキ役を安田顕が演じている。



舞台『スマートモテリーマン講座』 2017
2017年12月東京・天王洲 銀河劇場ほか、
過去最大の全国12会場にて開講 
脚本・演出: 福田雄一 /講師:安田 顕
http://www.moteryman-stage.com/




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