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#02_テックショップは 「破壊的創造」を目指す

  • 2016/05/09
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Mark Hatch

Mark Hatch



日本は、改善や改良が得意で、世界的に注目されている家電製品にも、そのノウハウは息づいている。評価ポイントは、紛れもなく壊れにくく丈夫にできていること。品質検証でマイナスの結果をもとに細かく潰していく工程が盛り込まれているからこそ、高品質で信頼性の高いモノづくりをすることが出来ている。一方、様々な理由から、日本はイノベーションが起こりにくい企業構造になっていることも事実である。この状況を打破するためにも海外の事例からイノベーションを起こす手法を探る。


試作コスト100分の1になるオープンイノベーションの秘密とは

イノベーションが起こりにくい理由の1つに試作コストの問題があるが、そこを解決してくれる場所でもあるのがテックショップだ。マーク氏が1つの事例を紹介してくれた。

マーク氏:「モノを創る上で今がチャンスだと言えるのは、昔のようにコストをかけずに良いモノが創れるようになったから。これまで100万ドルかけていたものが1万ドルで出来るようになっていて、それはすごいことだと思っています。試作品として出来た海底版ドローンもその1つです」

テックショップで産声を上げた海底版ドローンOpen ROV tridentが100分の1のコストで試作することが出来た理由は、全ての情報をオープンソースにして、開発する上での高度な技術力を持つ人々のコミュニティが形成されからだ。そのコミュニティ力によって製品の画期的な飛躍がなされ、クラウドファンディングによる資金調達にも成功した。



海底版ドローン潜るロボット試作品「Open ROV trident(オープン ロボ トライデント)」


破壊する=「Disruptive innovation」

マーク氏の言葉には「イノベーションを妨げるものを破壊し、クリエイティブな人々が最善を尽くしたモノづくりが出来るよう、エキサイティングな方法を提供する」とある。気になるのが、「破壊する」という言葉の意味合い。「Crush」なのか「Destruction」なのか。

マーク氏:「Disruptive innovationですかね」

有坂氏:「例えば、Apple社のiPhoneは、Disruptive innovationですね。何故かというと、iPhoneが出来たことでiPodがいらなくなったからです。新しいモノやコトが入ってきたことによって必要でなくなるもの。カセットテープやCDもそうだったように、それは破壊的創造という意味合いが強いですね」

マーク氏:「海底版ドローンOpen ROV tridentもそうですね。通常、こういうロボットは15万ドルから20万ドルするもの。しかし、テックショップのメンバーになって、講義を受けてから9ヶ月で開発出来ました。このロボットの価格は1500ドル。作った人は、能力も経験もなく、ましてやロボットを創るという権利も全く無いけど、やってのけました。イノベーションすることに許可はいらないのです」

新たに効率的なモノづくり手法が生み出されることで、それと同時に古い非効率な方法は淘汰され新陳代謝がなされる。日本でも破壊的創造がもたらされることに期待したい。



天井に張り巡らされたダクト


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