2016/07/04 | 2020年 東京オリンピック最高の「おもてなし」を | 104view

おもてなし 浅草、人力車、めろんぱん LOVE。

BTL TOKYO編集長 兼 アーキテクト/倉本 麻衣


モデル:湊ジュリアナ / ヘアメイク:清水 広司(Alfalan)/ 浴衣:スタッフ私物 / 撮影場所:浅草文化観光センター(設計 隈研吾建築都市設計事務所)


「おもてなし」の心を常に忘れないディシジョンメイカーを目指す

今回、建築家・隈研吾の取材を通して学んだポイントを2つまとめたい。

1.「目的が手段」にならないための意思決定
国際化を目指すことが目的な中で、語学力を身に付けることは手段なはずだが、「語学を習うことが目的」になってしまうことが多々ある。これは語学だけではない場面でも置き換えることが出来る。例えば、売上達成するための目的に対して営業活動をする手段がある場合、なかなか達成イメージが付かないのは営業活動そのものが目的になってしまっているケースが多い。そこを回避するには、営業達成イメージを強い意志として自分自身の中に持つことが必要なことを忘れてはいけない。

2.日本の「無常観」を大切にし、今を切り取ったクリエイティブ
このページのビジュアルは、いくつかの日本らしいヒト・モノ・コトで構成。浅草寺前で一層目を引く「浅草文化観光センター」は、隈研吾によって設計された建物。とても近代的なデザインながら、木材がふんだんに使われていることで人にも環境にも優しい建物となっている。訪れる多くの外国人観光客が、カメラで撮影する風景は、とても微笑ましい。モデルの湊ジュリアナが着用している浴衣は、30年程前に和裁士によって作られた「牡丹」の花があしらわれた絞りのもの。おもてなしの心「一期一会」は、二度と巡ってこない一瞬を人力車でも体験することができ、無駄のない車夫の動きと心遣いが記憶に残る。そして湊ジュリアナが手に持つのは、創業から70年になる花月堂の「ジャンボめろんぱん」。日本人が独自に進化させたメロンパンは、アニメなどを通して外国人に知られることもある。昔から伝わる伝統と、それを守りながら今の時代に生まれてくる新しいモノやコトが交わることで、日本独特の魅力となる。

“Cool Japan”という言葉が一人歩きしているようにも感じられる昨今。改めて日本文化と自然へリスペクトする心を持ち、そこから強く意志決定(ディシジョンメイキング)しながら未来を切り開いていくことが必要である。


■ 無料定期購読はこちらから→http://businesstimeline.jp/order_inquiry.html


[会員限定] この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

隈 研吾

隈 研吾

建築家。1954年、神奈川県横浜市生まれ。75年、東京大学大学院建築学科修了。コロンビア大学客員研究員、慶應義塾大学教授を経て、2009年より東京大学教授。主な作品は「水/ガラス」(静岡県)、「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」(宮城県)、「石の美術館」(栃木県)、「梼原町役場」(高知県)、「ONE表参道」「サントリー美術館」「根津美術館」(東京都)、「アオーレ長岡」(新潟県)、「竹の家」(中国・北京市郊外)、「三里屯ビレッジ」「三里屯SOHO」(北京)、「ブザンソン芸術文化センター」(フランス)など国内外に多数。著書に『10宅論』(ちくま文庫)、『負ける建築』『自然な建築』『小さな建築』(岩波書店)、『日本人はどう住まうべきか?』(日経BP社・養老孟司との共著)など多数。最新刊『建築家、走る』(新潮社)では、疾走する建築家として世界のパラダイム転換を解き明かしつつ、隈ならではの文明論、建築論を縦横に語っている。
http://kkaa.co.jp/

プレミアム会員募集 プレミアム会員募集

INTERVIEW

コミュニティ企画

  • 新着記事
  • ランキング

BTL TOKYO

TAG

TWITTER

FACEBOOK

RECRUIT

求人
  • 2017年11月号
  • 2017年10月号
  • 2017年09月号

毎月15日発行 クリエイティブ経済誌「BTL TOKYO」は
企画・マーケティング・クリエイティブ職に就く
ビジネスパーソン向け無料の月刊誌です

無料定期購読