2016/08/30 | 徹底した差別化でプロダクトを創る方法 | 67view

「視点を変える」ということは 「チーム×チャンス×資金」 の法則を理解出来ること

BTL TOKYO編集長 兼 アーキテクト/倉本 麻衣

今回、取材したAHKAH代表取締役社長の福王寺朱美の視点で大きなブレイクポイントにおけるチャンスとなったのは、現在のAHKAH神南本店である。

「幽霊屋敷」から今のお店へ蘇らせた時、女性たちの大きな反響を呼び店舗前には行列が出来るほどだった。そしてその周辺には飲食店やセレクトショップなどの店舗が次々とオープンし一つの経済圏を創り上げるまでになった。鬱蒼と草木が茂った空き家を見て「蘇らせられる」と気づける人は果たして何人いるだろうと考えると、大体が「これはないな」で終わるのではないか。もしくは、そのような物件を紹介してきた不動産会社に憤りを感じるように思う。しかしそこで終わらせなかった福王寺朱美の視点はどこにあったのか。

当時のデッサンを見せてもらったところ、建物の骨格は残しつつもリノベーションすることで今の佇まいになるようなイメージがかなりのリアル感をもって描かれていた。現に柱と屋根を残して全てやり変えたことを紐解くと、最初に目に入ってきたモノだけを見て判断するのではなく、表面に覆い被さっている余計なものを全て取っ払う、いわゆる分解する視点が備わっている。

アメリカの著名なベンチャーキャピタル研究者であるジェフリー・A・ティモンズは、事業を成長させる掛け算の法則として「チーム × チャンス × 資金」があるとしている。そしてBTL TOKYOでは、その3つの要素を数値化し掛け合わせることで事業の成長度合いを考察してみる。

まず事業を成立させる場合、それぞれの要素が “1” 以上の数値を持っていることが必要で、要素のうち1つでも “0” の数値があると事業は成立しない。これを福王寺朱美へ置き換えてみると、


【チャンス】
美術や宝石などの視座や、モノゴトを組み立てる力、またその逆である分解する力を、目に入る全てに応用して新しいアイデアへチェンジさせステップアップを繰り返している。ステップアップする度にチャンスの数値は増え、全体の数値が大きくなっている。


初期につくった「工芸品」のようなジュエリーを一般の女性がファッションの一つとして身に着けられるものに発想のチェンジをしたことから始まり、発信してもらえる相性の良い女性誌を見つけ、オピニオンリーダーが集まる場所を見つけた。そして何よりも自社ブランドのイメージを最大限表現出来る路面店舗をつくったことなど、一つ一つ着実にクリアしながら事業を成長させることに成功している。

これは、物事の気づきを「プラス受信」へチェンジして自らチャンスに変えていくことである。もっとシンプルに考えると、自分に足りないものを明確にしどう補いプラスにしていくかをフラットな視点で考えることが必要であると言える。




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福王寺 朱美

福王寺 朱美

株式会社AHKAH/代表取締役社長。成城学園高校卒業後、シアトルユニバーシティに進学。ロサンゼルス米国宝石学会にて宝石鑑定士(G.I.A GG)を取得。1997年、AHKAHを設立。

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