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#考察_キャビアよりイクラ好きな日本で、 キャビア需要をグロースハックする。

  • 2016/12/01
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宮本 亜門

宮本 亜門

BTL TOKYO編集長 兼 アーキテクト/倉本 麻衣

海外で生まれたオペラやミュージカルを日本で上演するにあたり「どういった考え方で日本人に受け入れられるように演出しているのか?」という中で、歴史や文化を知ることから答えを導き出す考え方が見えた。また、何か問題に躓いた時には、視点を変えて違う枠組みから見直すリフレーミング手法を用いることで解決方法の見つけ方を学んだ。

今回、特徴的だったことは、課題解決の手法として「前例を追う」だけではなく、視点を変えて前例のない手法を生み出すということ。実際に行動してみるまで分からない、「どうしたらもっと良くなる?」という自身への問いかけ、更に現場と一体になることで新たなクリエイションがなされること、まさにグロースハッカーの考え方である。では、ここからは世界に誇る日本の食文化を題材にして、海外で生まれた食を日本で受け入れられるようにするにはどうするのか?をリフレーミング手法でグロースハックさせたい。

日本人が好きなイクラの語源は、ロシア語で「魚卵」や「小さく粒々したもの」という意味がある。また、それは日本で言う「鮭の卵」に限らず、魚卵であれば「キャビア」も「たらこ」もイクラと呼ばれる。では、それぞれの食べ方はどうだろうか。ロシアではブリニ(塩味のパンケーキ)にサワークリームとキャビアを乗せて食べるのが一般的である。一方のイクラは丼にするか、もしくは握った酢飯に乗せて海苔を巻いて食べる「軍艦巻き」が定番。大正時代にロシアから伝わったイクラの食べ方は、保存が効くように塩蔵する手法で製造されていたが、現在は醤油漬けが主流になっている。もし、イクラよりもキャビアが先に伝わっていたら軍艦巻きも真っ黒なものが主流になっていたのではないか。つまり、小さくて粒々したものには変わりのないキャビアとイクラは、塩味か醤油味かのちょっとした差。実はそのちょっとした差が、大きな嗜好の違いを生み出しているようにすら思う。イクラの語源、日本に伝わったルーツなどを知ることで時代背景や文化に触れることが出来る。キャビアもイクラ同様に「醤油漬け」を実現させることによって、合わせるものがパンケーキから米へチェンジされるだろう。キャビアが寿司屋カウンターのネタケースに並ぶ日は、そう遠くはないはずである。

海外から伝わった食でも、日本人の味覚に合うカタチへ変化させる中で、それはゆるやかな変化であったのかもしれないが確実に日本食文化の一つとして扱われる。何かをクリエイションする場合も、また既にあるサービスを成長させる場合でも、視点を変えたり、また枠組みを変えたりしながらグロースに繋がる手法を編み出す必要がある。小さなトライアンドエラーの繰り返しであったとしても、その繰り返しの中から新たな何かを創造出来る行動へ移すことが大切ではないだろうか。




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