2016/12/20 | 久保田利伸を支えた「セッション」の大切さを学ぶ | 24view

#02 たくさんありすぎる 「失敗」を糧にして

レコーディング・スタジオにて


NYから持ち帰ったR&Bで事務所の社長が気持ち悪くなってしまった
久保田利伸は、音楽活動を続ける中で多くの失敗もあり、それを乗り越えてきたと言う。特に忘れられないことを話してくれた。
久保田利伸「15年くらい前にR&Bで思いっきりタメて歌う“ネオソウル”がNYでは流行っていたのです。自分も相当ハマって、3枚目のUS盤用に収録を試みました。そしたらレコーディングの翌日、日本では聞き慣れないリズムというか“タメ”に接した事務所の社長は気持ち悪くなって会社を休んでしまったのです(笑)」


「やり過ぎはダメ」なことを学んだ
ニューヨークの中でも“ブラックミュージック”のとてもコアな音楽を、そのまま日本に持ち帰っても受け入れられないという事実を目の当たりにして学んだことと、そして気づいたことがある。
久保田利伸「本来、音楽で気持ち良くさせるものなのに気持ち悪くさせてしまったことで、改めて音楽とは、みんなで楽しむものなのだと思い直しました。やり過ぎはいけないと学んだと同時に、アメリカにどっぷり浸かりその価値観の中だけにいると日本人と分かり合えるものを忘れてしまう怖さも知りました」




シンガーとして改めて「ボイストレーニング」を受けるが…
長いキャリアの中で失敗もあり、またそれを糧に活動してきた。ただ、今回のアルバムを聴いても透明感と安定感のある声は、より存在感を増している。シンガーとしてクオリティ維持のために行っていることとは。
久保田利伸「一般的に風邪をひくと可哀相と思われるけれど、プロになってからは風邪をひくと謝るのはこちら側なのです。プロになって初めてのライブでアンコール前に声を出すことも無理になってしまい、続行を断念したことがありました。筋トレと一緒で喉を鍛えるには歌い続けることが大切なのです。半年くらい歌わないと声が出なくなってしまいます。アマチュアからプロになったタイミングで喉がかれない発声法などボイストレーニングを受けていた時期もありまして、ここ何年かは、またボイストレーニングに行くようになりました。行きたくない時はスタッフとともに麻布のカラオケルームに行くことにしています。1時間半歌いっぱなしで。最初は喜ばれたのですが、最近ではみんな飽きてしまい逃げたがるくらいです(笑)」
取材当日、レコーディング風景を撮影したが、首筋の筋肉を目にして“喉を鍛える”という言葉にその場に居た全員が納得した。




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久保田 利伸

久保田 利伸

ミュージシャン。`86年デビュー。独自の音楽スタイルを世に送り出し、卓越した歌唱力、リズム感、作品力で大きな支持を得る。国内では15作、米国を中心とする海外で3作のアルバムを発表。Japanese R&B界のパイオニアとして讃えられるも、現状に甘んじることなく常に新しい風を作品に送り込み様々なアーティストに影響を与える。デビュー30周年企画として「30th Anniversary Vinyl Collection」を発表。続く初のコラボレーション・ベストアルバムでは錚々たるメンツと圧巻のパフォーマンスを披露。代表作は「流星のサドル」「Missing」「Indigo Waltz」「LA・LA・LA LOVESONG」「Love Rain」「Bring me up!」など多数。(2016年10月現在)

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